赤髪の白雪姫～光が見えはじめた少女～【オビ】３ (ページ30)

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トウカの狙い　主人公出てきてませんすみませんページ30

ツ「木々どの！殿下はいつ王城に…」
ツルバは木々の肩を掴んだ

木「殿下が何です…ツルバどの」

ツルバはハッとしたのか、一度下を向いて目をぎゅっと閉じて決心を固めた

ツ「すみません木々どの…殿下、ミツヒデどのの剣を奪ったのはベルガットです」

そう話し出した、ツルバに2人は話を聞こうと耳を傾けた

ツ「俺の兄の。ベルガット家当主トウカは、ゼン殿下が長く信頼を置く貴方とミツヒデどのを…排除しようとしている。空いた席に俺とタリガを据えて、殿下を取り込みかつての力を手にしようと。木々どのとの縁談もその為です。成立させる算段もあったはずだ、今回のことでセイラン家との縁談は他の家からは敬遠されるでしょうから、ただ副団長とのことが想定外だった」

木「っ」

ツ「そしてミツヒデどのの方はゼン殿下の側近として築いてきたものを…＿＿＿名誉を奪えばいい」

オ、木「っ！？」

木「…その為に」

ツ「＿＿＿＿…俺もタリガもミツヒデどのが剣を奪われた時それがトウカの狙いだったのだと思いました。犯人があがらなければ、たとえミツヒデどのが裁かれずとも騎士としての信頼は揺らぐ、黒か白かもわからない者を殿下のそばに置いていいわけがないと…そう思いましたが違った…それでも賭けに近い…だけどもし不名誉に剣を奪われ、その間に守るべき殿下の身に何かあったら」

木「！！」

ツ「ミツヒデどのは終わりです。…周囲もおそらく本人も、そんな失態は許さない」

ツルバの話を聞いていた木々は剣を抜いてツルバの首に当てた

木「貴方は殿下に何も知らないと言った」

ツ「兄上を殺。すしかなくなったからだ！！俺とタリガだけじゃない、あいつにとっては殿下すら駒に過ぎないとわかって、他にどうできる！！思惑が成らなくても、生かしておけば兄上は必ず…っ必ずあの光も、タリガも全部潰すに決まってる。ゼン殿下のいる場所でならタリガは…弟はもっと違うものを…見られるかもしれないのに…」
そう涙を浮かべながらいったタリガを見て、やっとオビは口を開く

オ「何かまだ隠してることあるだろ」
少しツルバを睨むと

ツ「っAどのも危険かもしれない」

オ、木「っ」

ツ「さっき殿下も駒に過ぎないと言っただろ、それ使うのがAどの。兄上はAどのの情報を手にしそれを使い陥れようともした」

オ「っ！」

ツ「だが…状況が変わってAどのは…もしかすると」
その言葉にオビは立ち上がりツルバの近くに行った