赤髪の白雪姫～光が見えはじめた少女～【オビ】３ (ページ29)

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ツルバとタリガ　主人公出てませんすみませんページ29

ゼンが双子を見て「戻っていたのかツルバどの」と声を掛けると
なぜと知っているのかと思うようにツルバは体をピクッとした

まっすぐな目でツルバを見てゼンは口を開く

ゼ「さっき外であっていたあれは誰だ？貴殿は巡回の順路を外れ壁の下へ降りるところから見ていた。隠さず話せ」

ツ「…あれは私たち2人が以前から使っている細作です。タリガと副団長を襲ったものがいることを伝え、手がかりを探させています」

ゼ「会わせてもらいたい」

ツ「三日ほど戻らないと思いますが、その後でしたら」
ツルバは動揺しないようにゼンの問いにしっかりと返答をする

ゼンはタリガをちらっと見て怪我をして戻ってきた姿を思い出して再び口を開く

ゼ「セレグ騎士団の者として答えてくれ。本当に貴殿らを襲った者達に心当たりはないのか？」

ツ「ありません。私もタリガも」
ゼンの問いにすぐにツルバは答え、その返答にゼンはわかったと言ってその言葉の先は言わず部屋をさった
Aも立ち去ろうとした時、ツルバと目があったがツルバはすぐ目をそらした

タ「どう言うことだツルバ…あいつに会ったのをどうして黙ってた？どちらかがあったら必ず報告する決まりだろ」

ツルバは背を向けたままだった

タ「ツルバ！こっちを向け！」
その声にツルバは少しだけ顔を傾けた

ツ「大声を出すな傷に障るだろう」

タ「そうだ、兄上がやった。俺たちも一連の被害者にする為だ」

ツ「それだけじゃない」

タ「わかってる、それでも…あの様子じゃ殿下はもう、ベルガットが黒幕だと掴んでる。だったら話すべきだ、ここまできてゼン殿下を欺いてどうなる？」
タリガがそう言うとツルバは険しい顔で振り向いた

ツ「ーーー兄上から命令だタリガ」

タ「……！？」

ツ「ミツヒデどのは王城に移送される。殿下も一緒だろう…その時俺もついて行くようにと」

タ「……ついて行く…？」

ツ「襲われたのだから部外者じゃないとか何とか言ってな」

タ「…」
タリガは何かに気づいたのか胸騒ぎがした

タ「ツルバまさか「タリガ！！」っ」

声を遮りツルバはタリガの肩を掴んだ
ツ「俺は行かない、お前に任せる。兄上の命令を…守るんだベルガットの人間として」

2人のそのやりとりを聞いていたものを静かにその場を去った

一方オビ、木々、ツルバはベルガット当主の雇われた者達っと一戦が終わっていた

ツ「木々どの！殿下はいつ王城に…」
ツルバは木々の肩を慌てるように掴んだ