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「おはよー」
ガチャリ、と楽屋の扉を開けば、慎太郎、ジェシー、高地の三人が既にそこには居た。
高地は今日もまた時間まで寝るのだろうか、いそいそとソファに転がる準備を始めている。
慎太郎とジェシーは相変わらず、仲良く二人でじゃれ合っていた。うん、朝から元気出る。
「きょもおはよ〜」という慎太郎のゆるい挨拶に軽く返事をしながら、テーブル横の椅子に荷物を置いた。
そのまま、六人分用意された資料の一つを手に取る。
今日はアイドル誌の撮影。
パラパラと読み進めていくと、どうやら全体で撮った後、ペアショットでの撮影というスケジュールらしい。
羅列してあるペアを見る。
ジェシーと高地、慎太郎と樹、
俺と、北斗。
そっかあ、北斗かあ。
「きょも、俺変わろうか？」
「え？」
さっきまで騒いでいたはずの慎太郎が、気が付けば隣で俺の資料を覗き込んでいた。
ん？と首を傾げながら、目をまんまるにして俺を見つめる慎太郎。目、おっきいな。じゃなくて。
「ほら、ペア、北斗じゃん。もしあれだったら、」
「いや、それくらい平気だって！」
慎太郎は優しい。
俺と北斗の関係を、いつも気遣ってくれる。
今日もきっと、そういう意味で声をかけてくれたんだろう。
でも、それは申し訳ないし、俺の仕事に対してのプライドもある。
断るなんてことは、できない。
「北斗とペアなんて何回もあるし、余裕！」
ふふん、とドヤ顔で返せば、慎太郎は「ふは！今の顔やべえ！」なんて笑いながら、ならいっか、と頷いてくれた。
調子に乗って「なんならハグも余裕！」なんて言うと、「それは樹が喜ぶやつな！」とケラケラ笑う慎太郎。
それがワンコみたいに可愛らしくて、俺は気付かなかった。
「ですってよ、北斗サン？」
「………そりゃ、仕事だからな」
その会話を、彼らに聞かれていたことに。
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白梅(プロフ) - なぺこさん» なぺこさんコメントありがとうございます！嬉しい言葉がたくさん、、！不定期更新ですが、ぜひこれからも応援よろしくお願いします！ (2019年6月3日 16時) (
レス) id: ff41a5aa52 (このIDを非表示/違反報告)
なぺこ(プロフ) - とても面白いです！文章から、その時の情景がすごく伝わってきて読みやすいです！！好きです！応援してます！！ (2019年6月2日 22時) (レス) id: 7d886639bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白梅 | 作成日時：2019年5月15日 18時
