▽prologue ページ1
▽side.t
"馬が合わない"
その言葉にチクリ、と胸が痛んだことに、違和感を覚えた。
"ビジネス不仲"だとか、そんなことを言われ始めたのはいつからだったか。
"きょうもっちゃん"と呼ばれなくなったのは、いつ頃からだったか。
そんなこと、もう細かくは覚えていないけれど。
じんわりと痛む左胸を抑えながら、ぼんやりと考える。
来るもの拒まず、去る者追わず。
そんなスタイルを貫いてきた俺だ。
今更変えようだなんて思わないけれど、だけど、やっぱりちょっと傷つくなあ、なんて。
彼が聞いたら、一体どんな顔をするのだろう。
まあ、そんなことをわざわざ言うような間柄では、もうない。
喉につっかえる小さな感情をごくん、と飲み込んで、俺は深く、深く深呼吸をした。
.
546人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白梅(プロフ) - なぺこさん» なぺこさんコメントありがとうございます!嬉しい言葉がたくさん、、!不定期更新ですが、ぜひこれからも応援よろしくお願いします! (2019年6月3日 16時) (レス) id: ff41a5aa52 (このIDを非表示/違反報告)
なぺこ(プロフ) - とても面白いです!文章から、その時の情景がすごく伝わってきて読みやすいです!!好きです!応援してます!! (2019年6月2日 22時) (レス) id: 7d886639bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白梅 | 作成日時:2019年5月15日 18時