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✼ ✼ ✼
そう言うとぶるーくはケトルのスイッチを押し、お湯を沸かす間にガラスのポットと花茶の入っている箱をテーブルに持ってきた。
工芸茶、と呼ばれるそれはお湯を注ぐとゆっくりと花開いていく。
少し前にそれが綺麗だから気になる、と言っていたのを彼は覚えていてくれたらしい。
「これでお湯入れて……3,4分くらいで開くらしいよ」
「へ〜楽しみ！じゃあ待ちながら食べ始めちゃおうか」
いただきます、と声を揃える。
レンゲにすくって少し冷ましてから一口。
優しい味で胃がほっこりと温まる気がする。
トッピングを思い思いに乗せてからまたぱくり。
そうしているうちに、透明なポットには綺麗な花が咲いていた。
「わぁ……凄いねこれ。案外色がしっかりしてるし、香りもいいね。白茶ベースだから美味しそう」
「僕も実際に飲むのは初めて。まだいくつかあるから、何回か楽しめるね」
彼が美味しそうに食べてくれるのを見て、朝から頑張った甲斐があったというものだ。
ゆらゆらと揺れる花を鑑賞しながら暖かいお茶にほっと息をついていれば、おかわりまで平らげた彼がでも、と首を傾げた。
「準備とか大変だったんじゃない？」
「え？」
「だって、ザーサイとか普段ないじゃん」
てことはこのために用意したんでしょ？と言われて、意外と鋭いんだからと苦笑する。
何となく、持っているコップを両手でいじる。
「うーん……やっぱりぶるーくのルーツに関わるものは気になるし……」
日常生活で外を歩いていていも、雑誌やネットでもつい見てしまうのだ。
あ、これは中国のものだとか。
こっちはこの前仕事で行ったって言っていた国だな、とか。
そんなことをぼそぼと彼に話す。
これはからかわれるかな、なんて恐る恐るぶるーくの方を見れた、彼は想像とは違う。
とても優しい目をしてこっちを見ていた。
「ありがとA。嬉しい」
「え、あ……うん……」
何その甘ったるい声は。
照れくさくてどうしていいか分からない。
そのまま視線を彷徨わせていれば、彼は少し笑った。
「いつか一緒に中国行こう。案内するから」
「うん、行ってみたい」
「Aの地元も行こうよ。案内して！」
「え〜？私の地元なんて何もないよ？」
午前9時は中華粥と花茶
それからあなたと私の辿ってきた道を語らう時間＿＿＿
end.
✼ ✼ ✼
文字数〜
作者のひとりごと。��
Lunch break wars【kn】→←午前9時は中華粥と【br】
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しらたま。(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます✨ (12月30日 0時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - お仕事お疲れ様です (12月29日 23時) (レス) @page50 id: db3c5f0a70 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - なすかまさん» いつもご丁寧にコメくださりありがとうございます！とても嬉しいです^^ やはり皆様の反応は気になりますのでこうしてご感想頂けるのはとてもありがたいです。モチベになります！気ままに頑張りますので、今後もよろしくお願いします!! (11月29日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
なすかま - 遅くなりましたが、８冊目、おめでとうございます！そして私は幸せです、、、なんといっても、brさんの誕生祭にこんなドキドキキュンキュンするものが読めるなんて、、、。幸せ以外のなにものでもありません！お忙しいとは思いますが、頑張ってください！ (11月29日 21時) (レス) id: 257f27a87a (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - すみれいんさん» コメありがとうございます！バース書いたらすみれいんさんがいらっしゃるかなと思ってました笑 Ωよりこっちの方がなんか病んでる人は多くなりそうです……はい^^; 誤字お目汚し失礼しました！全然そのままで大丈夫ですよ。ありがとうございます！！ (11月17日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2023年11月16日 15時
