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「こんなに綺麗な人だと思って無くて、話しかけるの緊張しちゃいました」
「いえ、そんな……」
「お約束どおり花を持ってきました」
「あ、私も栄養剤、指定されたやつ持ってきました」
そう、この人は所謂そういう界隈の情報アプリで出会った人だ。
花食みと花生みが、お互いの利害の一致でやりとりをする。
中には純粋にパートナーを探している人もいるが、こうして花だけ、栄養剤だけなど。
条件は多岐に渡る。
「恋人のため、でしたっけ。花食み同士なんて珍しいですね」
「はは、良く言われます……」
「あ、すみません……少し踏み込みすぎました」
いいですよ、と首を降る。
そうだ、そんなこと言われ慣れてきた言葉だ。
だけど今日は何だかそれがやけに心に引っかかる。
昨日喧嘩して、先程きんときと話したばかりだからだろうか。
しばしその人はじっと私を見ると花の入っているだろう容器を取り出した。
それに私も用意してきた栄養剤をかばんから持ち出す。
けれど彼はそのままぴたりと止まって動かない。
はて、と首をかしげてその人を見上げれば、彼はゆっくりと口を開いた。
「すみません、条件変更してもいいですか？」
「え？」
「今、どうしても体調が良くなくて。できれば体液を分けて貰いたいんです」
「え……それ、は……」
思わぬ申し出に絶句する。
その人は人の良さそうな笑みのまま首を少し傾けた。
あざといとも言えるその仕草に恋人の影が重なる。
「流石に恋人がいる方に身体の関係を持ちましょうとは言えませんから、キスだけで良いんですが」
いや、それも駄目じゃない？
それは明確なるなかむへの裏切りになるだろう。
私がなかむを愛しているのはそうだが、彼が私を愛してくれているのを知っている。
それゆえに、彼から隠れてこんなことしているのだが。
それでも交換条件となれば、そうしなければ花をくれないということなのだろう。
人の良さそうな方だと油断したのが良くなかったのだろうか。
とはいえ、ここは断るべきだろうと、一度口元をきゅっと引き締める。
だが、顔を上げた瞬間、その人がすぐ目の前まで距離を縮めてきた。
その上からの威圧にびくりと身体を震わせる。
青ざめた私にその人は私の腕を掴んできた。
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しらたま。(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます✨ (12月30日 0時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - お仕事お疲れ様です (12月29日 23時) (レス) @page50 id: db3c5f0a70 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - なすかまさん» いつもご丁寧にコメくださりありがとうございます！とても嬉しいです^^ やはり皆様の反応は気になりますのでこうしてご感想頂けるのはとてもありがたいです。モチベになります！気ままに頑張りますので、今後もよろしくお願いします!! (11月29日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
なすかま - 遅くなりましたが、８冊目、おめでとうございます！そして私は幸せです、、、なんといっても、brさんの誕生祭にこんなドキドキキュンキュンするものが読めるなんて、、、。幸せ以外のなにものでもありません！お忙しいとは思いますが、頑張ってください！ (11月29日 21時) (レス) id: 257f27a87a (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - すみれいんさん» コメありがとうございます！バース書いたらすみれいんさんがいらっしゃるかなと思ってました笑 Ωよりこっちの方がなんか病んでる人は多くなりそうです……はい^^; 誤字お目汚し失礼しました！全然そのままで大丈夫ですよ。ありがとうございます！！ (11月17日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2023年11月16日 15時
