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ぶるーく視点
✼ ✼ ✼
必死になって僕の手を掴んでいるAを見下ろす。
手の甲にキスするかのように唇をよせて目を伏せているその様子は、恋人としての優越感と、それと同時に彼女への征服欲まで刺激されて。
背中をぞくぞくとしたものが這い上がってくる。
あぁ、彼女をこうできるのは僕だけなのだ、と。
はらり、と髪がこぼれ落ちるが、夢中になっている彼女は気づいていないようだ。
それに空いている右手を伸ばし、耳にかけてやる。
わざとその耳の縁をなぞるようにすれば、流石に気づいたみたいで。
その澄んだ瞳とぱちりと目が合う。
無垢な少女のようでいて、それでいて欲にまみれた女の表情をしていて。
先程の支配欲が今度は全身へと駆け巡っていく。
決して他には見せられない、見せたくない、僕だけのもの……
きっと僕も今は他の人には見せられない顔をしているだろうな。
そう思っていると突然、Aがぴくりと肩を震わせて眉を寄せる。
なんだろう、と思うのも一瞬。
彼女の視線が下へ向いたことで合点がいった。
「もしかして、花が咲いた？」
「うん……」
彼女はそういうと、自分の足をじっと睨んだ。
部屋着のワンピースで見えないが、きっと彼女の足に咲き誇る花が、彼女の皮膚を食い破っているのだろう。
そっと目尻に滲む涙に唇を寄せて舐め上げる。
そうすると痛みでしかめていた顔が、再び恥ずかしそうに朱に染まった。
Aは僕よりも花の咲く頻度が高く、そしてそこそこの痛みを伴う。
何よりも足に咲くため、彼女は基本的に1年中スカートしか着れなかった。
まぁ僕としては可愛いからいいんだけど。
本人は不便だろうなとは思う。
冬は寒そうだし。
ソファから降りて彼女の足元に跪く。
恥ずかしがって止めようとする彼女の手をやんわりとどけて、そっとそのワンピースをめくった。
この瞬間はいつもちょっと背徳感。
すると右の内太ももから膝横、ふくらはぎにかけて、3輪の花が咲いていた。
この花の多さも彼女が身体が弱い原因のひとつでもあるのだろう。
「……僕も食べて良い？」
そう聞けば、彼女は恥ずかしそうに黙り込んで口元を抑えたままこくりとひとつ頷いてくれる。
最初の頃は頑なに嫌がっていたから、だいぶ進歩だ。
まぁ僕の粘り勝ちとも言う。
だから逆に彼女が僕の花を食べたいと言ったら止められないのだが。
✼ ✼ ✼
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しらたま。(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます✨ (12月30日 0時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - お仕事お疲れ様です (12月29日 23時) (レス) @page50 id: db3c5f0a70 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - なすかまさん» いつもご丁寧にコメくださりありがとうございます！とても嬉しいです^^ やはり皆様の反応は気になりますのでこうしてご感想頂けるのはとてもありがたいです。モチベになります！気ままに頑張りますので、今後もよろしくお願いします!! (11月29日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
なすかま - 遅くなりましたが、８冊目、おめでとうございます！そして私は幸せです、、、なんといっても、brさんの誕生祭にこんなドキドキキュンキュンするものが読めるなんて、、、。幸せ以外のなにものでもありません！お忙しいとは思いますが、頑張ってください！ (11月29日 21時) (レス) id: 257f27a87a (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - すみれいんさん» コメありがとうございます！バース書いたらすみれいんさんがいらっしゃるかなと思ってました笑 Ωよりこっちの方がなんか病んでる人は多くなりそうです……はい^^; 誤字お目汚し失礼しました！全然そのままで大丈夫ですよ。ありがとうございます！！ (11月17日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2023年11月16日 15時
