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ことの発端は少し遡る。
神々との外出からなかむ様が神殿に帰ってきてしばらく。
太陽神が神殿に飛び込んで、なかむ様に泣きついてきたことからだった。
「ながむ゛〜！！！！！ぎりやあ゛んんがあああああぁｯ！！！」
「うるさいうるさい！！！え、何々！？」
「どうしたのぶるーく様？」
「Aちゃんー！！」
聞けば今回、気に入って遊びに引き連れいていった人間のうちの1人、太陽神であるぶるーく様の眷属となった申し子様に事件があったそうだ。
その方は神々に連れて行かれ、幼馴染の許嫁を村に残してきたそうだが、紆余曲折のすれ違いの末、帰った時には亡くなられていて手遅れだったという。
ぶるーく様は嘆き悲しんでいる申し子様に責任を感じ、こうしてなかむ様に助けを求めに来たそうだ。
なかむ様はうぅ〜ん、と唸る。
「でも、その子死んじゃったんでしょ？いくら精霊の欠片にまでなれたからって、消滅して黄泉の国に行っちゃったんじゃ……そうなったら、俺達に手は出せないよ？」
輪廻転生を願うことはできるだろう。
転生先をなんとかするぐらいはできるかも知れない。
ただ、それは彼女がもう別の誰かとなることを意味する。
するとぶるーく様はえへへ、と気まずそうに頬をかくとそれまで大事に抱えていた木箱を開けた。
「実は……」
「え゛！？」
なかむ様がその中身を見て驚いている。
後ろからひょこっとのぞいてみれば、その小さな木箱の中には月見草で出来た花篭に淡い光をはなつ球体がちょこんと存在していた。
その光は弱々しく儚いがとても綺麗だ。
けれどこれはなんだろうと首を傾げていれば、なかむ様の大声が耳をつんざく。
「おまっ！ぶるっくこれｯ！！」
「……月神にお願いして、黄泉の国行く前に捕まえてもらったんだ」
てへ、と舌を見せるぶるーく様になかむ様は盛大に溜息をつく。
話から察するにどうやらこの光の球体がその申し子様の許嫁の方の魂らしい。
「バレたら大目玉だぞ」
「だいじょうぶだよ。月のだって一応、黄泉につながる者だし」
ぶるーく様と同じ神殿に住まう月神様は大層お優しい女神様だったと記憶している。
月神様なだけあって夜に属する。
確かに黄泉への繋がりならぶるーく様や、なかむ様よりあるだろう。
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しらたま。(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます✨ (12月30日 0時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - お仕事お疲れ様です (12月29日 23時) (レス) @page50 id: db3c5f0a70 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - なすかまさん» いつもご丁寧にコメくださりありがとうございます！とても嬉しいです^^ やはり皆様の反応は気になりますのでこうしてご感想頂けるのはとてもありがたいです。モチベになります！気ままに頑張りますので、今後もよろしくお願いします!! (11月29日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
なすかま - 遅くなりましたが、８冊目、おめでとうございます！そして私は幸せです、、、なんといっても、brさんの誕生祭にこんなドキドキキュンキュンするものが読めるなんて、、、。幸せ以外のなにものでもありません！お忙しいとは思いますが、頑張ってください！ (11月29日 21時) (レス) id: 257f27a87a (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - すみれいんさん» コメありがとうございます！バース書いたらすみれいんさんがいらっしゃるかなと思ってました笑 Ωよりこっちの方がなんか病んでる人は多くなりそうです……はい^^; 誤字お目汚し失礼しました！全然そのままで大丈夫ですよ。ありがとうございます！！ (11月17日 22時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2023年11月16日 15時
