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木陰から日の下に出ると暑くてじんわり汗ばんでくるような気がした。
この身体になってから便利なことに寒暖差に辛くなることは無くなったが。
日射しと気温、そして農作物なんかの景色から暑いと思ってしまうのは、最早条件反射のようなものだった。
緑が青々としている清々しい季節からもう少し経てば更に日射しが強くなってくる。
もうすぐAの命日だ＿＿＿
ふと頭によぎったことを一度置いておく。
今考えるのは止めておこう。
ということで俺は珍しく村と反対の土地へと向かおうと神殿を出る。
少し遠くに見える山と神殿の間は比較的なだらかな平原が広がっていた。
行けばわかるとか雑な指示だ。
本当に見つかるのか？
さて移動するか、と思ったが。
本当にそう遠くないところに見慣れぬ色彩が目に飛び込んできた。
先日までなだらかな緑の地面が連なっていた一角が、明らかに違う色で埋め尽くされている。
その範囲は決して狭くない。
それに一瞬驚くが、ひょっとしてぶるーくが見たらわかると言ったのはこういうことだったのだろうか。
一応、確認のためにそっちへ飛んでいくことにする。
近づいて気づく。
この色彩はやはり花だ。
初めて見る大分背の高い、大振りな花がみんな上を見て咲き誇っている。
鮮やかなその黄色が目に眩しい。
中央の茶色の部分は日射しによって焦げているようにも見えた。
一面その花ばかりが咲いているその光景は圧巻だった。
これはぶるーくは月神様を直接連れてくるべきでは？
ふとそんなことを思った時に妙な既視感に襲われる。
その花々の間にある小道に降り立って、余計にその感覚が強くなった。
そうだ。
俺はこの花を見たことある気がする。
どこで？
そう、あの夢の中で……
ざっと強い風によって花の匂いが舞い上がる。
それと同時に何かの気配を感じて振り返ろうとした。
その時だった。
「きりやん」
ひゅっと息を呑んで身体の動きが止まった。
その耳に届いたのは、ずっと忘れていくことを嘆いていた音で。
思い出したくても思い出せなくて。
そして間違いなくずっとずっと、焦がれていた音だった。
固まっていた身体が震えてくる。
「……っやん！」
けれど今度は泣きそうな声が聞こえてきて。
それに反射的に身体が動いてしまった。
「ぁ……」
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しらたま。(プロフ) - あやりんさん» お気に召して頂けたら幸いです^^ 今後もよろしくお願いします！ (11月15日 18時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん(プロフ) - ハピエンだったーありがとうございますありかとうぅ〜😭しらたま。様が神やー。 (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 80b44a8615 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - みさん» コメありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです^^ ありがとうございます！ (11月14日 23時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
み - うわあああ、、😭神様ハピエン本当に感動しました、、!素敵な作品ありがとうございます😭 (11月14日 22時) (レス) id: 7c62ca1e5e (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - あやりんさん» コメありがとうございます！皆さんの反響もありがたく、現在隙間ぬって制作中です。恐らく、夜には上げられるかと思います。しばしお待ちくださいませ！ (11月14日 17時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2023年10月30日 15時
