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駅前の繁華街から少し離れると段々人も少なくなってくる。
月明かりと街灯が照らすコンクリートの道に、水滴の跡が私の足跡のように残っていた。
ぽたぽたと絶えきれないものが私からこぼれ落ちていく。
この水分とともに貴方への思いも流れ出ていけばいいのに。
そう思った所で、募った想いは一片も消え去りはしない。
それどころか結局貴方のことばかり考えているものだから。
私の中に貴方が存在しないところを探したってそれも見つからない。
声も出さずに静かに流れ落ちるそれをそのままにぼんやりと歩みを進める。
いつもだったらもっと明るい道を、とか色々考えられただろうに。
今はアルコールも手伝って、頭も霞がかかったようだった。
ふいに背後を人が走るような音がする。
ランニングの人だろうかと歩道を少し端によれば、ふと足音が近くなった所でぐいっと腕を後ろにひかれた。
思わず声をあげかけたところで、聞き慣れた声でA！と呼ばれて目を見開く。
「ばかっ！何１人でこんな暗い道歩いてんだよ！」
「きんと、き……？」
そこにいたのは思わぬ人物だった。
なんでここに。あの子と帰ったんじゃないの？と聞きたかったが、驚いたのと泣いていたので口から声が出なかった。
きんときは呼吸を整えると、私の顔を見て驚いたようにそっと頬に手をあてて涙をぬぐってきた。
「どうしたの？あいつらか誰かに何かされた？」
「ちが……ｯ！」
慌てて首をふる。
きんときの頬に触れたままの指先に気を取られながらも恐る恐る聞いてみる。
「きんときこそ、あの子と帰ったんじゃなかったの？何でここに……」
「あぁ……あんまり言うから駅まで送ってきただけ。元々Aのこと送るつもりだったんだけど」
「え？」
「やっぱり聞いてなかった」
きんときは苦笑しながら、酔ってぼうっとしてたから友達の子にも見ててくれるようにお願いしてたんだけどね、と言う。
全く覚えていない……
「そしたら帰っちゃったって連絡きたから慌てたよ」
「それは、ごめん……？」
つまり話を聞いてなかった私が悪いということなのか。
いや、待って。冷静に考えて。
そもそもなんできんときが私を送ってくれるっていう話になっているんだろう。
アルコールの回った頭でぐるぐると考え込んでいると、きんときは困ったように苦笑する。
「……ひょっとして……泣かせたのって、俺？」
「え、ぁ……」
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しらたま。(プロフ) - あやりんさん» お気に召して頂けたら幸いです^^ 今後もよろしくお願いします！ (11月15日 18時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん(プロフ) - ハピエンだったーありがとうございますありかとうぅ〜😭しらたま。様が神やー。 (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 80b44a8615 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - みさん» コメありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです^^ ありがとうございます！ (11月14日 23時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
み - うわあああ、、😭神様ハピエン本当に感動しました、、!素敵な作品ありがとうございます😭 (11月14日 22時) (レス) id: 7c62ca1e5e (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - あやりんさん» コメありがとうございます！皆さんの反響もありがたく、現在隙間ぬって制作中です。恐らく、夜には上げられるかと思います。しばしお待ちくださいませ！ (11月14日 17時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2023年10月30日 15時
