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それからも毎日、私はスマイルについて学校へと足を伸ばすようになった。
とはいえずっと引っ付いているのも鬱陶しいだろうから。
1限目が始まったら放課後までは学校を探索するようにしていた。
お陰でだいぶ校内にも詳しくなってきたと思う。
いつもは帰りの時間になるとスマイルたちの教室へと戻るのだが。
とある日、廊下を進んでいるとふと音が聞こえてきた。
これは……ピアノの音だ。
誘われるようにその音へと近づいていく。
壁をすり抜けてその部屋へと入れば、その正体はすぐにわかった。
大きなグランドピアノだ。
合唱用の部屋なのか、教室には広くて低めの段差がある。
その一番下の段にその存在感は黒く輝きを放っていた。
『……あれ？え？シャークん？』
弾いていたのは意外なことに知っている人だった。
それはいつもふざけている様からは想像ができない姿で。
『え、すご……かっこいいじゃん』
ふよふよとグランドピアノに近づいていけば、……突然ぴたりと音が止まった。
どうしたのだろうと彼を見れば、少し目線は彷徨っているものの私がいるだろう辺りを見ている。
「ひょっとしてA、いるのか？」
『あ……さすが、わかるのか』
それに近くにある黒板に近づいてチョークを持ち上げる。
【邪魔してごめん】
「おぉう！？いや、だいぶお前の気配には慣れてきたから大丈夫」
それに嫌な気配はしないから、とシャークんは笑った。
確かに始めてあった時よりは打ち解けてくれていているのだろう。
というか皆、幽霊に順応し過ぎだと思うんだよね……。
【ピアノ上手だね】
「さんきゅ。まぁ、何だかんだずっとやってたから」
そう言って少しだけ鍵盤に指を滑らせる姿はとても様になっている。
ぽけっと見ていれば、シャークんがもう一度私がいるだろう場所に話しかけてきた。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして！コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^！ 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2024年2月29日 20時
