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【でもね?来てよかったと思ってるよ】
「それなら……良かった。容易に学校来てみない?って誘っちゃったから、良く考えたらどうだったのかなって心配になって」
【スマイルはもちろん、皆のことも好きだから。皆に話を聞いていた学校をこの目で見られて、感じられて良かったと思ってるよ!】
「ふふ、ありがとう。僕たちもみんなAちゃんのこと好きだよ。見えて無くてもこうして思いを交わせば、Aちゃんが素敵な子だっていうのはわかるから」
【こちらこそ、ありがとう】
スマイルとはまた違う、ぶるーくもどちらかと言えば自分の考えをきっちりと述べてくれるから、私としては話しやすい。
きっと、彼とも普通に出会っていれば良い友人になれていたかもしれないのに。
いや、でも何度でも結局はこの結論に至る。
この身体にならなかったら、皆には会えなかったのかも知れないのだ、と。
だからこの身体に感謝する……なんてことはとてもじゃないが言えないけれども。
うーん、これが不幸中の幸いとでも言うのだろうか……?
しばらくノートに2人で絵しりとりなんかをしている間に、ぞろぞろと皆が集まってきた。
帰るか、と誰かの声にシャークんが「コンビニ寄ろうぜ」と言うと全員が頷く。
『コンビニ……!』
「な、なに?コンビニに何か思い入れでもあんの?」
ぱっと私が声をあげると、唯一聞こえているスマイルが驚いたようにこちらを見た。
あ、その顔は初めて見たなぁ。かわいいかも。
「え、なにスマイル。……あ、Aちゃん?」
「きんとき……いや、何かAがコンビニに異常に反応したから……」
『わからないけど……何か凄く惹かれるの!』
それをスマイルがみんなに話せば、何故か笑われてしまった。
なぜだ?
「おし、じゃあ放課後の買い食いに行こうぜ!」
なかむの掛け声に、私もみんなに合わせておー!と拳を突き上げた。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして!コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^! 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらたま。 | 作成日時:2024年2月29日 20時