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「今日は何か収穫あったー？」
「あ〜……」
放課後、ぶるーくに尋ねられたスマイルがちらりと私を振り返る。
それに小さく首を振って見せた。
「特に無かったらしい」
「そっか。まぁそう簡単にはいかないか〜」
放課後、どうやら皆用事が終わったら集まってくれるらしく、教室で待つことになった。
きりやんが先生に用事、スマイルがトイレに行ってくるというとぶるーくと2人きりになる。
……まぁ彼からしたら見えてないのだから実質ひとりなのだろうけど。
と、彼がおもむろにペンとノートを取り出して空中に差し出した。
筆談しようということかな。
誰もいないし、と彼からペンを受け取る。
「どうだった？学校に来てみて。あ、もちろん記憶が戻っていないことは置いといて」
【そうだね、楽しかったよ。あの公園しか知らなかったから】
ひとりでは絶対に来れなかったから、それはスマイルと皆に感謝している。
そう書くとぶるーくは少し笑った。
「Aちゃんはさ、スマイルのこと好きなんでしょ？」
【うん】
ぶるーくにはこの前英語で会話している時に聞かれたから、そのままの想いを話していた。
彼は幽霊なのに、と笑ったりすること無く普通の友達のように話しを聞いてくれるから、それは純粋にとても嬉しい。
スマイル本人にその話をすると照れからなのか、いつもうんとかなんとか言ってすぐに誤魔化されちゃう。
「じゃあさ変なこと聞くけど……今日、辛くなかった？」
その言葉にぴたりとペンが止まってしまう。
私が思っていたことを言い当てられたようで。
少し考えてからゆっくりと言葉を綴る。
【辛い、というか……寂しかったのかも。彼は……それに皆も今この時を生きていて、同じ空間を共有している。分かっていたけど、一緒の時間を過ごせないのは、うん、寂しいなって】
「そっか……そうだよね。当たり前のこと聞いてごめん」
ぶるーくが謝りながら肩を落としてしゅんとしてしまった。
それを見て慌ててペンを走らせる。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして！コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^！ 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2024年2月29日 20時
