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「お〜い、スマイル！」
「シャークん、きんとき……はよ」
「おはよう、スマイル」
もう学校が見えてきた、というところで後ろから聞き覚えの声がした。
こちらに歩いてくるのはシャークんと、きんときくんだった。
2人は近づいてきて気軽にスマイルに挨拶するが、もうすぐ目の前というところでシャークんがぴたりと立ち止まった。
きんときくんが首を傾げる。
「しゃけ？」
「……ひょっとして、Aか？」
『おぉ〜さすがシャークん』
「ああ、さっそく行くって。斜め後ろについてきてる」
「じゃあ、Aちゃんもおはようだね。朝会うのは初めてかな」
「おはよ。何となくAの気配は分かってきた気がする……」
『おはよう2人とも』
シャークんもそうは言っても、私のことを今更怖がっている訳ではないらしく、ただ気配があるのに姿が見えないことが不思議なそうだ。
スマイルを介してだが挨拶をすると、ちょっと新鮮な気分になる。
まるで私も本当に彼らと登校しているような。
実際はほぼ、スマイルの背後霊なんですけども。
たまに3人が私に気を使ってくれて、一緒に話をしていればとうとう学校へと到着した。
『白尾高校……』
そこには確かに私と同じ制服を着ている女の子たちもいて、なんだかとても不思議な感覚だった。
教室はきりやんとぶるーくと同じらしく、私がついてきていることをスマイルがそっと話せば、2人もこっそりと挨拶をしてくれた。
「まぁ教室内とか、廊下ぐらいだったらうろちょろしてみれば？」
きりやんにそう言われると、スマイルがどうする？と目で尋ねてきたから『気が向いたら』とだけ返しておく。
……まぁ授業が始まったら暇だろうから。
その後、クラスメイトらしき人たちが彼らに話しかけてきたので、私は黙ってスマイルの後ろへと下がった。
私に気づかず、すり抜けていく人に今更ながらちょっと寂しさを覚えた。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして！コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^！ 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2024年2月29日 20時
