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ぶるーくの阿呆な質問に真面目に悩んでいるAに嘆息して声をかけようとした。
が、それよりも彼女の手が動くほうが先だった。
【スマイルは＿＿私に希望と光をくれた人】
「……光？」
皆がその言葉をじっと見つめる。
俺だけが見えているAは少し悩みながら続きを書いていく。
【私は目が覚めてから何も分からなくて、自分がどこの誰かも分からなくて。ただただ1人でこの世界を永遠に眺めていくのかなって】
確かに出会った時、Aはうずくまり小さくなっていて。
上げた顔は泣きそうな顔をしていたんだった。
【今、本当にここに私というものが存在しているのか。それすら分からなくなりそうだったけど……でもスマイルが見つけてくれたから】
【見ず知らずの幽霊なんかに協力してくれる本当に優しい人】
【感謝してる。もちろん、こうしてスマイルを通して会えた皆にもね】
彼女が書いていた紙から顔をあげる。
ふわりと微笑んだ笑顔を見ていられなくて、ついと目線をそらしてしまった。
何を言っていいかわからなかった。
だって、てっきりいつも口にするみたいに、好きだのなんだのと言うかと思っていたから。
彼女の書いたその表現は、何だか俺の心の奥底を撫でられたような気がして気恥ずかしかった。
俺はそんな感謝されるような人間ではない。
手を差し出したのはほんの気まぐれだったんだ。
そう言いたかったのに、何一つ言葉としては出てこなかった。
そんな俺にきりやんがにやにやしながら小声で耳打ちをしてくる。
「確かに仲良いみたいだな」
「……」
押し黙った俺にきりやんは遠慮なく笑った。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして！コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^！ 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2024年2月29日 20時
