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「本当に何となくその辺に何かいる、みたいな。……俺が怖がってそう思い込んでいるだけだと思ってたんだけど、……どうやらそうじゃなかったのかも知れない」
確かに幽霊とか妖怪とかそういうのが怖い人にとっては嬉しくないだろう。
へぇ、と皆が思い思いの感想を述べている間に、シャークんが持っているペンを受け取る。
すると引っ張られた感覚に驚いたのか一瞬力がこもるが、私が持っていることを察したのか、恐る恐る手を離した。
「え〜！！すご！！浮いてるよシャークん！」
「ちょ、痛いってきりやん……！？」
そうか皆から見ればペンが浮かんでいるようにしか見えないのか。
ばしばしとシャークんの背中を叩くきりやんくんを横目に、なかむくんが差し出してくれていたバインダーと紙を受け取る。用意がいい。
【初めまして、Aです】
「お〜！文字が書かれてく！改めて初めましてAさん！！」
【気軽に呼んでください】
「じゃあAちゃんね！僕たちのことも好きに呼んでいいよ〜」
それから皆が代わる代わるに質問をしてくる。
記憶がないことの確認、いつからここにいるのか、何か懐かしく思うことはあるか、など。
それに何とか文字を書きながら答えていく。
「今のところ手がかりは無しか……」
【協力してもらっているのにごめんね……】
「ううん、Aちゃんが謝ることじゃないよ」
なかむ……がそう言って慰めてくれるが、もやもやは簡単には晴れない。
スマイルだけでなく、こんなに沢山の人が協力してくれようとしているのに。
すると、今度はによによと変な笑みを浮かべたぶるーくが尋ねてきた。
「ね、Aちゃんにとってスマイルはどんな人？」
『え？』
「は？」
思いもよらない問いかけにスマイルと声が被ってしまった。
ぽかんとしている彼を視界の端に、目の前のぶるーくを見上げる。
う〜ん、どんな……？
少し考えてから、私は手を動かした。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして！コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^！ 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2024年2月29日 20時
