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「物に触れたりするの？」
『頑張って集中すれば？あ、でもベンチとかブランコには普通に座れるかな』
「すり抜けたりもできるんだよね」
『基本的に意識していないものとか、逆にすり抜けるぞ！って思ったものはそうかな？あと、生き物には触れない』
「へぇ……ってことはもしペンが持てるなら、筆談とかできるんじゃない？」
『なる！スマイルとは話せてたから考えたこと無かった』
全部、逐一スマイルが通訳してくれている。
が、なかむ……くんの話に思わずスマイルと顔を見合わせてしまった。
その手があったか……。
なかむくんが誰かすぐに紙とペン出る？と周りに聞けばシャークん……くん？がペンをん、と差し出してくれた。
怖がっている様子だったのに優しいんだなと思い、聞こえないだろうけどもありがとうと声をかける。
するとペンを受け取る直前にスマイルが声を上げた。
「え、待って……シャークん、Aがそこにいるってわかるの？」
「え？」
「たまたま？ドンピシャな位置にペン出してきたから……」
『あ、確かに……』
スマイルがいると何も疑問に思っていなかったが、言われてみればそうだ。
ぼんやりとその辺にいるだろうな、にしてはやけに正確だった。
するとシャークん……くんは少し気まずそうに目線を彷徨わせてから、観念したように少しため息を吐いた。
「いや、見えるわけじゃないんだけど……何か変な感じがするというか……俺、昔から神社とか墓とか行くと何かいる感覚がする時があったんだけど」
「え、霊感があるってこと？」
なかむくんの少し興奮したような声に、シャークん……はげんなりしたように続けた。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして！コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^！ 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2024年2月29日 20時
