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シャークんがもごもごしている横でなかむがう〜ん、と考え込んでいる。
「とりあえず、その卒業アルバムを調べるのは手分けして続けるとして……やっぱり出来れば本人から話を聞きたいよな」
なかむのことだから本物の幽霊！？と喜ぶかと思っていたが。
意外にも冷静に思考を巡らせてくれていて、正直彼の知識を頼りにしていたところがあるからありがたい。
一方きんときは心配が勝っているようで、気づかうようにこちらの様子を伺ってきている。
「その……本当に大丈夫なのか、それ。悪い霊だったり、スマイルが呪われたりとかない？」
「それは大丈夫」
Aがそんなタイプではないことはこの１週間で分かっている。……多分。
そのためきんときの問いにすんなりとそう答えれば、騒いでいたきりやんが両目を細めて俺を見てきた。
「何、やけに言い切るね？そんなに仲良くなったの？」
「別に……」
何故かそれを咎められている気がして、すっときりやんから目をそらす。
気まずく感じているときりやんが少しため息をついて苦笑した。
「いや、俺もスマイルが言うなら信じたいよ？ただ霊感とか無いから幽霊って言われてもぴんとこなくて……」
「まぁ、それは俺らもそうだけど」
きんときを皮切りに皆が頷く。
けれどぶるーくだけはそれにえぇ？と疑問を呈した。
「いるって！スマさんが言うんだよ？嘘なわけ無いじゃん」
「いや、俺らだって嘘ついてるとは……」
「ま、とりあえずさ、俺らも会いに行ってみようぜ？いいよな、スマイル」
困ったようなきりやんになかむが助け舟を出した形で俺に問いかけてきた。
それに俺は頷こうとして口を開きかけて、ぴたりと止まってしまった。
向かい側にいたシャークんがそれ気づいて首を傾げる。
「どうかしたか？」
「いや、何でも無い……もちろん、皆にも会ってもらいたい」
「まぁ俺らに見えるかわからないけどな」
わいわいとそれぞれ話しながら教室を後にする。
部活がない今日はうってつけだと、このまま彼女に会いに行くことになりそうだ。
彼らの後ろ姿を見て先程のことを考える。
俺から話を持ちかけたのに。
ひょっとしたら俺の他に見えるやつ、話せるやつがいるかも知れないのに。
なぜ一瞬でも、彼らに会わせたくないと思ったのだろうか……
Aの笑顔が脳裏にちらついて。
何故かいたたまれなくなって、思わず両手をぎゅっと痛いくらいに握りしめた。
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しらたま。(プロフ) - おださん» おださん初めまして！コメありがとうございます!! 今回は特に高校生らしい純粋さ、真っ直ぐさ、大人への移り変わりみたいなのを意識しているので、そう言って頂けるのは非常に嬉しいです^^！ 駆け足ではありますが、最後までもう少しお付き合い頂けたら幸いです🍀*゜ (3月8日 16時) (
レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - (続き失礼します。) この先の結末が別れしかないからこそ言えなかったり、できなかったりすることもあるだろうに、全員で人のためを思って行動できる人をただそういう風に描けるしらたま。様の文体が、一層登場人物の純粋さを引き立たせていて大好きです。 (3月8日 16時) (レス) id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
おだ(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。純粋に真っ直ぐにお互いを思い合って、周りの友人もそんな二人を見守って全力で協力して、お互いを尊重し合っている関係と物語に切なくなります。→ (3月8日 16時) (レス) @page48 id: dd244e2324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま。 | 作成日時：2024年2月29日 20時
