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「私は幼い頃、あの手を引かれた時から、あなた様に身も心も捧げると誓いましたから」
それはひな鳥の刷り込みのようなものだったかも知れない。
邪険にされ続けた幼い子どもが初めて優しくされたのなら。
盲目的にその人を崇拝するのは必然だったのかもしれない。
それでも私は不器用ながらも優しくて、いつも楽しそうに笑い、時には私たち人間を惜しげもなく守ってくださるこの方のことが大好きだった。
だから、
「この身が朽ちるまで、お側に侍ることをお許しください」
いつか寿命がきて、あたなの前を辞すまで。
どうか側において欲しい。
シャークんは私の言葉を聞いてもしばらく黙っていた。
けれどもお腹に回っていた手にきゅっと力が入ったのが分かる。
更に隙間なく抱き寄せられれば、彼が背後からそのまま肩口に顔を埋めてきた。
彼の髪が首筋にあたってくすぐったくて少し身じろぎすれば、動くなとばかりに押さえつけられる。
彼はそのままその特徴的な低い声で話しを続けた。
「本当にそいつと結婚しないんだな」
「はい、あなたに嘘つかないですよ」
「わかった……それなら、もう逃がしてやれないぞ」
「……どういう……？」
最後にぽつりと小さく呟かれた声は、それでも耳元に近いところで話されているから今は良く聞こえてきた。
すると突然身体の向きをぐるっと変えさせられる。
驚いている間に彼の上で横向きに座り直されると、彼の顔がすぐ近くに見えた。
まばたきしてぽかんとしている私を見下ろすと、彼は少し楽しげに微笑んだ。
「そろそろ生贄としての役目を全うしてもらおうかなって」
「え？」
思わぬ言葉に再び驚きで目を見開いてしまう。
それでも彼の表情は変わらなかった。
彼の口からその言葉が出てきたのは、あの幼い日の邂逅以来初めてのことだった。
頑なにその言葉には触れなかったし、周りの大人達にも言わせないようにしていたから。
てっきりそんなつもりはないと思っていたのに。
でも、私が彼に生贄として捧げられたのは事実で。
そしてあの頃の私と違って、今は彼の役に立つのならば、何も否定するものはなかった。
とはいえだ。
「私を食べるのですか？」
いまいち、彼が人肉を食べるというのはイメージがわかない。
それとも神様なのだから、魂を食べるとか……？
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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