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ぐいと身体を引かれて、思わず彼の身体に体重をかけてしまう。
いつも最初はおっかなびっくりしてしまうけれども、結局は幼い頃から慣れ親しんだ体温につい安心して身を委ねてしまうのだ。
神様だからか、その体温は人間よりも随分と低い。
それでもその落ち着く温もりと、彼に包まれているような感覚は私の安寧の場所には違いなかった。
「なぁA」
「はい？」
「お前……俺に隠してることあるだろ」
「……え？」
思わずきょとんとしてしまう。
ちらりと背後を振り返れば、少し不機嫌そうに眉を寄せた彼と目が合った。
はて、何か彼に隠し事などしていただろうか……？
さして彼に隠すような事は何もなかったと思うのだが。
私の全ては彼のものなのだから、特に知られて困ることはないのだけれども……。
私が真剣に悩んでいるのが伝わったのか。
シャークんは少し呆れたように口を開いた。
「お前、神殿の新人に求婚されただろ」
「あ……」
そう言われて数日前のことを思いだす。
そういえば、まだ神殿に仕えてまもない年頃の近い男性に、告白されたような覚えがある。
「そんなこともあったかも知れません」
今思い出した、とぽんと手を叩いて言えば頭上からため息が聞こえてきた。
「その様子だと……忘れてたのか」
「はい、忘れていました。だってその日はなかむ様方がいらっしゃる準備で忙しかったですから。それに私も彼もシャークんに仕える身ですし」
きっと新人の彼は来たばかりで心細さもあったのだろう。
ここは外界とは少し遠いから。
年の近い私に親近感を抱いただけだと思われる。
のんびりとそんな話しをすれば、頭上からシャークんの少し訝しんだ声が落ちてきた。
「そいつが本気でお前に求婚したと思ってないわけ？」
「？……まぁ、先程言った通りここは神殿で、私たちは神官ですし」
「……別に俺は真面目に務めるなら、恋愛も結婚も禁止はしてないけど」
「知ってますよ。でも、私は昔から異性にもてた試しがないですし」
そう、今回のようなことは初めてだった。
昔から神殿にいたのは年上の大人の人ばかりだったし、今でも歳が近いのはたまたま女性ばかりだし。
もちろん同じ年頃の男性もいない訳ではないけれど、やはり同じ神官という身の上のためか、そういう感情を向けられたことは無かった。
それに……
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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