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「俺のことはまぁ、シャークんとでも呼んでくれ」
「しゃぁくんさま」
「様はいらねぇんだけど、まあそれは後にしよう。とりあえず行くぞ」
「？……どこへ？」
「あ？決まってんだろ、これからお前が過ごす場所だよ」
じっとしている私の手を引いて「A、行くぞ」ともう一度言って笑った顔は。
私がこの世で見てきた物の中で一番美しかった＿＿＿
✼ ✼ ✼
あれから幾年もの月日が過ぎた。
生贄として放置されたあの山奥の祠は、あくまで神様が各地を行き来する扉に過ぎなくて。
連れて行かれた神様が奉られている神殿にて、私は暮らすことになった。
幼いながら聡かった私は、神殿の人々によって教育を受け、早くから神様のお世話役を仰せつかった。
主な役目はあの方の希望を聞いて、叶えること。
そして身の回りの世話をすること。
神殿の中でも一際幼かった私がちょこちょこと駆け回るのを、周りの人々は微笑ましく見守ってくれた。
……ここはあの村とは大違いだった。
そんなこんなで、当たり前だが歳を取らない神様と違って、私は順当に育っていく訳で。
今ではそろそろ見た目だけならあの方と同じくらいにはなったと思う。
「A」
「シャークん！お呼びと聞いたのですが」
あれから結局神様は、私に様付けを許してはくれなかった。
だから人様がいないところではという妥協案のもと、恐れ多くも名前呼びをさせて頂いている。
敬語もやめろとは言われたけれども……そうすると他の人の前でも取り繕うことができなくなりそうなのでそれだけは無理！と言って使っている。
たまにノリで抜けてしまうのは御愛嬌だ。
その日は他の人から、シャークんが私を呼んでいたと言われた。
それ自体は珍しいことではないから、彼の行きそう場所をあちこちと探していたのだけれども。
結局彼は普段過ごしている自室とも呼べる部屋に鎮座していた。
「ああ、話があるからこっちこい」
「？では失礼して」
ちょいといと手招きをされる。
それに導かれるまま、シャークんがあぐらをかいている足の上に恐る恐る腰を落とした。
ここに来た時から話す時はずっとこれだ。
もう幼子ではないのだから、こんなあやされている様な体制は恥ずかしいのだが。
これも人前ではしないのだからと押し切られる形で、ふたりで話す時はずっとこうしている。
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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