神の生贄＊wt/sh ページ43
例の動画より神様パロ
✼ ✼ ✼
幼い頃から村では私はいらない子だった。
早くに両親を亡くして、村中の家ををたらい回しにされいていた。
年齢の割りには妙に落ち着いて聡かったのも、可愛げがないと煙たがれる要因だったとは思う。
だからそんな私が神様への生贄に選ばれたのは何も不思議なことではなかった。
誰からも望まれず、誰にも必要とされず。
ただただ無意味に時を過ごすだけだったのだから。
神様のもと、どうなろうとも今までと大して変わらない。
そう思っていたのに……
「は……？生贄……？」
神様の奉られている祠で何日もじっとしていると、その神様はどこからともなく現れた。
黒髪をなびかせ、その鋭い眼差しに透けるように白く綺麗な肌が印象的だった。
そこで何をしているのか、と聞かれたから拙くも事情を説明すればぽかんとした様子でそう呟かれた。
現れた神様は見目は確かに整っているけれども、その反応は村の大人とあまり変わらないようにも見えた。
いや、私のことを蔑んだ目で見ないだけ全然違うのだけれども。
とにかくやけに人間くさかったのを覚えている。
その神様は腕を組んで困ったように考え込み始めた。
「現し世への入口のひとつにずっと気配があるから来てみれば……どうすっかなぁ……」
「……」
……たべたりはしないのかな
頭を上げるように言われたが、結局どこを見ていいかわからずぼんやりとその神様を眺める。
するとふとその神様と目が合った。
本当は直接その目を見るなんて不敬極まりないだろうけども。
どうしてもその鋭い眼差しに反して優しい色の瞳から目が離せなかった。
神様は私を見てぎこちなく微笑んだ。
……ひょっとして私が怖がらないようにだろうか。
見た目だけたら小さな子どもには間違いないのだから。
「名前は？」
「……ないです。おまえとか、それ、とか」
「はぁ？……分かった、じゃあお前は今日から……あ〜、Aな」
突然の宣言に驚く。
それは、私に名を授けてくれるということだろうか。
「A……？」
「そう、気に入らないとかは無しな」
「いえ……」
むしろそんな過分な物を頂いてもいいのだろうか。
戸惑いから目線が彷徨ってしまうが、神様は何回かその名前を口にすると満足気に頷いた。
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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