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Aはその白く柔らかい頬を薄紅色に染めて、少し俯く。
……それにしても、随分と人間にしては美しい少女に育ったものだ。
「スマイルが人間でも眷属になれば血を多少吸われても平気だって」
「あいつ……」
思わず眉が寄る。
あえてその事には触れないようにしていたし、あいつらにも彼女には教えるなって言っておいたのに。
どう文句を言いに行こうか考える間もなく、彼女は言葉を続けた。
「中でもパートナーになったらその血は凄く美味しくなるって聞いて……」
「え〜と……」
その内容もさることながら、にじり寄ってくる彼女に嫌な予感がする。
半歩、身体を引いた所で彼女が逃さんとばかりに両手をぎゅっと掴んできた。
俺が乱暴にできないって知ってるからって……。
きらきらと光を反射する瞳と至近距離で目が合う。
思わず息を飲んだ俺に、彼女は言い放った。
「だから私をきんときの
「は……」
「そしたら血を吸ってくれるでしょう？」
無邪気にきんときのものになりたいの、と笑う彼女に頭痛がしてくる。
ずっと拾われた恩から俺に血を飲まれたがっていたのは知っていたが。
どうしたらそういう方向に話が飛躍するのか。
「どういう意味か分かっていってるの？」
思わず咎めるような口調でそう言えば、彼女は少し首を傾げた。
「大好きなきんときとずっと一緒にいられるってことでしょ？」
それに思わずため息が出て下を向いてしまう。
「はぁ……あのねぇ、」
「それにね！」
俺の小言を遮るように大きな声が執務室に響く。
しっかりと閉じられた扉の向こうには誰の気配も感じない。
彼女と俺の呼吸だけが嫌に耳につく。
握られていた手に更に力が込められたのに気づき、そちらを見て……後悔した。
赤く染まった頬はそのままに、先程とは違い潤んだ瞳とうっすらと開いた唇が毒のように視界を刺激してくる。
花を開いて誘うかのように、その艷やかな唇がゆっくりと動いた。
「わたし……もう、子供じゃないよ……？」
……そんなことはとっくに知っているから困るんだ＿＿＿
end.
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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