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珍しく大声を上げる彼に再び目を瞬かせる。
何をそんなに慌てているんだろうか、と思ったが。
あ、そうか。
傍からしたら私はぶるーくさんに押し倒されているのか。
呑気にそんなことを考えていれば、急にぶるーくさんが上からいなくなった。
代わりにスマイルにぐい、と腕を引かれて上体を起こされる。
と、その時に目尻に溜まっていた涙がつ、と頬を伝い落ちる。
それを見た彼は目をまん丸く見開くとぶるーくさんを睨みつけた。
「お前、泣いてるやつに無理矢理っ！」
「へ？」
「そんな訳ないでしょ。まぁ、とりあえず今日は連れて帰ったら？」
「そうする」
「え、あ、ちょっ！」
スマイルがひょいと私を抱き上げる。
いきなり身体を動かされたから、アルコールが残った脳がくらりとする。
ぐらぐらとする頭でぶるーくさんを見れば、彼はひらひらと手をふっていた。
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◆ スマイル視点
アルコールの匂い漂わせる彼女を抱えたまま、瞬間移動で塔へ戻るとその身体をベットへと放り投げた。
まぁ吐くほどではなさそうだから大丈夫だろう、と。
目を白黒させている彼女の頬には涙の伝った跡が乾いて残っている。
それをなぞればくすぐったそうに身じろいだ。
アルコールなのか、頬を染めたAがこちらを見上げた。
「ゃ、スマイル……」
久方ぶりに名前を呼ばれて、思わず肩が揺れる。
彼女が本格的に魔術を学ぶ前は、そう呼ばれていたが。
なぜかその頃とは違う響きに聞こえてきた。
「……本気であいつの嫁になるのか」
「え？」
「どうなんだ」
そう問い詰めるように聞けば、彼女はふいとそっぽを向いた。
それになんだか腹が立ってぐいと顔をこちらを向ければ、不満そうな彼女の表情が目に入ってくる。
お酒を飲んだせいなのか、いつもよりも感情表現が素直に現れているようだった。
「好きにしていい、っていったじゃん」
「それは、」
「私が必要じゃないなら、ほっといてよ！！」
彼女はそう叫ぶとうーっと唸りながらぽろぽろと涙を零した。
その泣くのを抑えたくても抑えられなくて、声を我慢する様子は、子供の頃と何一つ変わっていない。
けれど、あの時の少女を宥めていた頃とは違って、どうにか泣き止ませたいのに俺が原因で泣いていることに酷く高揚している自分がいた。
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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