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魔女。
それは、不可思議な業を扱い、細々と永らえている少数種族である。
一般的に魔法使いと呼ばれ、魔女とは女性に向けて呼称される。
彼らは素質素養と共に、底のない好奇心や探究心から様々な知識教養を有しており、ヒトと違い長命なことが殆どで約500年程を生きると言われている。
これが、この世界の魔女や魔法使いに対する知識。
凡そ自己紹介にもならないような、基礎以下の情報しか出回っていないのである。
私たち、魔女や魔法使いはその豊富な知識教養を上手く利用して、薬屋や手習い所などを営んでいる事が殆ど。
特に人間に苦手意識のない魔法使いたちは街に近い場所に拠点を持ち、ヒトと持ちつ持たれつの関係を築いて暮らしている。
見目の良い者が多いので煩わしいことも多いため、人間に苦手意識の無い魔法使いたちはそれはもうごくひと握りと言っても過言では無いが。
また、魔法使いたちは『約束事』をしない。
『約束事』とは、すなわち『契約』であるからだ。
魔法使いは契約をしない。私たち魔法使いの放つ言の葉には力が宿るためである。
結婚や職に於けるもの、果てには口約束なんてものまで、全てに力が宿り、そこには強制力が働くため、誠実にならねばならないのである。
魔法使いや魔女の数が少ないのは、難儀なことに、ここに起因しているのだ。
さて、このクソガキを遺して逝ってしまった彼女は、魔女にしては珍しく人間に苦手意識の無い、とても純粋な心を持つ魔女だった。
彼女に出会ったのはうんと昔。
拠点の麓にある街に彼女がやってきたからだった。
一目で魔女と分かる容姿のまま街へやって来て、街の人間に絡まれていたところを偶々薬を届けた帰りの私が助けてやったのである。
暫くは拠点を共にし、彼女はまた街へと降りていった。
なんでも、『人間のことを知りたいのだ』とか。
なんとまあ物好きである。彼女も歴とした魔女なのであった。
偏屈な者が多い魔法使いや魔女たちは、ひっそりとした場所に拠点を持つことが多いが、彼女は街の中に拠点を持った。
私の拠点にも良く通い、人間たちの様子や面白味などを語っては、新しく編み出した魔術について語り合ったりもした。
本当に、本当に楽しくて、
何物にも変え難く、得難い、大切な日々であったのだ。
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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