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恐る恐る食事に手を伸ばせば、何時ぶりかも分からない熱のある食事
1人が食べ始めると全員が続く様にガツガツと食べ汚く平らげていく
次々と運ばれて来る食事を我先に食い尽くす勢いで食べ進めれば
クスクスとした笑い声、全員がハッと顔を上げれば中央に座る女性が
口元を抑えながら目を細め笑っている姿が目に入る


「君達、親は居ないの」


笑い混じりに問いかけられた問題に全員が口を閉ざす
俺達は時期は違えど、全員がスラムに捨てられた
実年齢すら分からない孤児だ


「主ぃ〜、それを聞くのは野暮ってもんじゃない?」

「まぁ、らっだぁの言う通りやな」

「そうだな、そうだった。気が利かなくて悪いね」


後ろに控えていた2人が声を上げ、その事にすんなりと同意したと思うと
俺達に背を向け後ろの5人と会話を始める
聞き取れるとような距離では無い為、じっとその姿を見つめる


「エエ…」

「どりみー、俺達と同じ様な子だ、多めにみてあげよ?」

「そーだよぉ?それに主はもう決めてるみたいだよ」

「そうだね、私の心積りはもう決まっている
でもね、最初に拾った君達の意見は尊重するさ」

「ソウイワレタラ、ナンモイエナイジャン!」

「ははっ、私の我儘に付き合わせて悪いねミドリ」


話を終えた主さん?がくるりと此方に向き直る
後ろに控えた5人は全員が違った表情をしながら俺達を見つめていた
居心地の悪さで視線をさ迷わせれば6人と自然に視線が交わる


「君達、私の元に来ないかい?」


机に腕を着いて手に頬を当てニンマリと笑いながら
告げられたその言葉は衝撃と言うには十分で、期待や不安で皆の表情が揺れる
親に捨てられ、大人に裏切られ搾取され続けるだけの人生だった
今、この甘い糸に縋り付いてまた裏切られたら?そんな気持ちがせめぎ合う
そんな中、後ろに控えていた身長の高い男性が声を上げた


「俺達も君らと同じスラム街から拾われて来たんだ
不安に思う気持ちも分かるから、強く言うわけじゃ無いけど後悔は無いよ」

「そうそう、何なら皆で相談して決めるのが良いんじゃないかなぁ」

「ソレニ、ココハ…オモシロイコト、タクサンアル」


赤 紺 緑 とそれぞれ違うタイを付けた男性が喋る
席をたち6人で輪を囲むように端の壁に寄った


「あの人達、信用出来んのか?」

「でも、ご飯美味しかったよー?毒も無かったし」

「簡単に信用するな、また酷い目に遭うぞ」

「スマイルの言う事も一理ある」

「Nakamuは?どうしたい?」

▽→←忠誠を主に*運・WT



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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん!返信が遅くなってしまい申し訳有りません!何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます!ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです^^ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、!特に'それはきっと素敵なこと'が好き!善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ!! (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらたま。 x他4人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月20日 18時

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