及川さんバースデー【HQ】

お ページ4

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「なんでAちゃんの家にいるわけ………」



若干苛つきながら問うとお前の誕生日パーティーする為だよって言われて気が抜けた。
だとしても俺の彼女の家に自分以外の男がいるの嫌すぎるんだけど。

俺だって今日初めて来たのに………！





「こっちの徹ちゃんにお粧ししちゃおうかしら」

「あら貴子、ナイスアイデアね。じゃあワタシは可愛いお洋服を着せちゃお⭐︎」

「きゃ〜〜〜！静子センスいいわねぇ」



そう言ってマッキーは俺(パネル)の顔に赤ペンで落書きをし始めるし、まっつんは制服着てるのにマイネームでブラジャーを描き始めた。

いやいや、何してんの！？




「岩ちゃん！！！ボサッとしてないでアイツら止めてよ！！！！何のための５リラなの！？」

「うっせえクソ川」

「痛い！！！Aちゃんの前で蹴らないで！」




うるさくしてごめんねって謝ると笑顔で許してくれるAちゃんは天使だと思う。
ふざけているチームメイトを無視して、大好きな彼女で癒されていると、

「なんだこれ」

岩ちゃんが自身に似合わない物を持ってた。



「えっ岩泉おまっ、なんて物を持ってんだ！？」
「お前それ似合わなすぎねえ？」

「俺のじゃねえ、落ちてた」

「俺はそもそも持ってきてないから違う」
「俺は財布の中入れてるから違う」


そんな三人の会話を聞いて、自身のポケットを探ると入れてたはずのコ○ドームが無かった。

あ、それ俺のです。

なんてAちゃんがいるこの場で名乗れるはずもなく空気と同化してると、獲物を撃ち抜く狙撃手のような鋭い視線をした3人に射抜かれた。



「じゃあこれ及川の？」


「あらやだ、奥さん聞きまして？あの人彼女の家に呼ばれるイコール“アレ”だと勘違いしてるわよ」

「ケダモノだわっ！！恐ろしい……！」


「クソだな」


「岩ちゃんそれシンプルな悪口！！！」



って、この3人に構ってる暇じゃない。
Aに弁解しないとそんな男だって思われたままになっちゃう。そう思って振り替えるも冷めた目で見られてた。




「ふーん徹くん、そんな事考えてたんだ」

「いや、ご、誤解だって……」

「ポケットに入れてるのに何が誤解なの？」

「その、えっと」



俺今日誕生日だよね！？なんでこんな目に合ってるわけ！？、
Aちゃん越しに目が合った散々な姿にされてる俺の等身大パネルに心の中で助けを乞うも、無機物だから何も反応がなかった。おれの役立たず！



「徹くんのへんたーい」

「今日くらいはみんな優しくしてくんないかな！？」




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