立場的にまずいので角名くんと別れました【HQ】

10:反省文 ページ10

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学校にも慣れ、制服が夏服へと変わった頃。私と倫太郎は放課後二人きりで同じ教室にいた。

まあ倫太郎が反省文を書いてて、私が見張ってるってだけなんだけど。

副担任だからって木津根先生に頼まれた。




「Aのせいで寝坊したのになんで俺が反省文書かなきゃいけないの」

「ごめんってば、あとここ学校なんだからちゃんと先生ってつけて」

「はいはい、鳴雨センセ」





昨日の夜、私はホラー映画を見てしまって眠れなくなり倫太郎に電話した。「私が寝るまで電話絶対切らないで！」って頼んだせいで倫太郎は寝坊して遅刻、反省文書いてねって流れな訳で。

目の前で朝練が無かったからいいけどあったら俺死んでるからねって物騒なこと言ってる。





「これ、本当のこと書いたらいい？」

「え？」

「“鳴雨先生から電話かかってきて眠れなかったので朝起きれませんでした”って」

「絶対だめ！嘘でいいからなんか書いて」

「誰かに何か頼むときは？」




意地悪そうにこっちを見てくる倫太郎。




「チューペット奢るよ………」

「ありがと♡」




じゃあこれ書けたからって反省文を出して私の頬にチュッてキスをして教室を出てった。咄嗟のことで体が固まってすぐに動けなかった。

私たち別れてるから！！！ってゆうかここ学校だから！！！

誰かに見られたらどうすんのよ！！！


倫太郎が出てった扉に向かって心の中で叫んだ。









「………はぁ」

「ため息ついたら幸せ逃げちゃいますよ」

「飯綱先生」




職員室に戻り、机に突っ伏してため息をついてたら飯綱先生が隣の席から話しかけてきた。




「金晩ですしパーって飲みに行きますか？」

「行きます！」




飲みに行くなんて久々だ。






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