立場的にまずいので角名くんと別れました【HQ】

41:ケーキ ページ41

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倫太郎の誕生日当日は有難いことに学校は休みで。でも土曜日だから彼は夕方まで部活なので、スーパーに買い物に来た。ケーキを手作りしようと思って。


個人的にチョコケーキが好きだから、
作るのはチョコケーキ。

人の誕生日でも自分が食べたいのを作る。そう思いながらケーキの材料と私が好きなオムライスの具材をカゴに入れていく。



プレゼントも買う予定だったけど、
神戸牛貰ってるしいいよって言われた。高校生のくせに欲が無さすぎる。


………ハッ！もしや誕生日なんだしAを食べさせてとか言い出すじゃ！！！？






「あの、」

「あっすみません！」


脳内で騒いでいると、次のレジが私の番だったので後ろの人に声をかけられた。恥ずかしい……。







＊＊＊





「よしっ、ケーキ完成！」


スポンジ焼いて半分に切って生チョコを間に敷いてスポンジを乗せた後にチョコクリームを塗っていく。美味しそうだったから少しだけ摘み食い。

………うん、美味しい。





リビングで寛いでいるとピロンと着信音が鳴った。画面を見ると倫太郎から“今から向かう”って連絡が来ていた。

昨日の夜中日付が変わった途端におめでとうって送ったのに、私が一番だと思ったのに何故か宮くんが一番だったらしい。通話してたとか。

………いや、そこは彼女に譲ろうよ！？


彼女じゃないけど。




このノリ懐かしいなあって新任教師になった頃を思い出してるとインターホンが鳴った。









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