立場的にまずいので角名くんと別れました【HQ】

35:死亡フラグ ページ35

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あー、嫌だ。


職員室入りにくいなって思ったの、高校の時に窓ガラス割った時以来。
いやー、あの時は焦ったよね。


明日の天気占いでスリッパ放り投げたらドンピシャで窓ガラスにクリティカルヒットした。(あるある)
まさか勢い余って割れるだなんて普通思わないじゃん？



まあなんで入りにくいかってそりゃ、飯綱先生に会いづらいからなんだけど。






「入らないの？」

「うお……っ！？」




職員室の前で突っ立ってたら後ろから話しかけられたから変な声出ちゃった。
おぅ……、しかもなんと今一番会いたくないと思ってた飯綱先生だった。

これ死亡フラグ立ちまくりじゃない？








「いや、今から入るとこだったんだよね」





私がそう言うとそうだったんだってドアを開けてくれた。お先にどうぞって紳士か！

…………あれ？何も聞いてこない？？？いや、これはもしやお酒飲んでて記憶無くしてるパターン？同志？いや私のこと送ってくれたんだから覚えてるか。
倫太郎の事は触れて欲しくないけど今ここでお礼言わないと人間として終わる。





「き、昨日は送ってくれてありがと！」

「全然大丈夫。でも今度からはあまり飲みすぎちゃ駄目だよ」






…………だから紳士か！




え、なんで倫太郎の事聞いてこないの？もしかして聞くまでもないって思われてる？弁解もさせて貰えずに垂れ込まれて私クビってオチだけは避けたい。


主任や教頭の方を見ても私を怪奇な目で見てないし校長室に呼び出されないって事は
まだ飯綱先生、黙ってくれてるってこと？



横目で飯綱先生を見ると、目があってしまった。秒で逸らした。逆に怪しい気がする。
幸い一限目から授業があったから職員室から出れたけど、今日は心休まんない！！！






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結局放課後まで何事もなくいつも通り終わった。校長室にも呼び出されなかった。
………倫太郎の作戦は無視して“親戚”ってことをゴリ押しする予定だったのに。

私の脳内シュミレーション意味なかった。









「A先生、ちょっといい？」

「ひゃ、ひゃいっ！」




訂正、意味ないことはなかった。
通勤の運転中に何度も何度も反復した「倫太郎は遠い親戚です」を言おう。

ちなみに倫太郎とは別々で登校しました。当たり前に電車で行ってもらいました。





飯綱先生についていくと数学準備室だった。







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