33:酔っ払いの戯言 ページ33
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「そこはだめ……っ」
荒い呼吸をしながらそう言うA。逆に唆るってわかんないかなあ。止めるつもりもなかったからそのまま胸あたりまで手を進めると掴まれた。
「これ以上したら怒るよ……」
「…………」
乱れた服を整えて電気をつけるA。リビングに行く足はフラフラだった。めっちゃ酔ってんじゃん。なんで他の男いる席でそこまで飲むかな……。
「りんたろ、すきだよ」
「…………どんだけ酔ってんの」
「酔ってないよ」
「あー、もう酔ってるから。明日も学校だしさっさとシャワー浴びて寝なよ」
「む、」
「何?なんでそんな不機嫌なの?」
なんか謝るタイミング逃してるけど。こんな状態じゃ今謝っても朝起きたら忘れられてそうだし、明日の朝イチにでも謝ろうかな。
…………じゃあ今日は泊まるしかないよね?都合よく酔っ払ってるし。
「なんでベッド入ってくるの」
「いいじゃん別に。もっとそっち寄って」
「暑いって〜!」
***
朝起きると、
「なっ、なんでっ、倫太郎がいんの!?」
案の定Aの記憶はなかった。
頭痛いだとか言ってるけど自業自得だよ。
ほんとに社会人?
「昨日の夜、色々言いたいことあって部屋の前で待ち伏せしてたら酔っ払ったAが飯綱先生と仲良く帰ってきてご対面して一緒に寝よ?って言われたからそのまま一緒に寝ただけ」
まあ向こう記憶ないし嘘ついても
バレないよね。
俺の話を聞いたAは情報量が多すぎたのかパンク寸前だった。とりあえず二日酔いの薬を渡して朝ごはんも作ってあげた。(パン焼いただけ)
「まって、ほんとまって。なんで飯綱先生?」
「酔っ払ったAを介抱するためでしょ。ちゃんとお礼言っときなよ」
「あ、うん。お礼は言うけど。………って、えもしかしてあんた会った!!?」
「今驚くんだ。会っちゃったーどうしよー」
「親戚って嘘つくしか……」
「あ。ごめん“Aは俺の”発言しちゃった」
俺の言葉にコーヒー吹き出した。汚いな。
信じらんないってブツブツ呟いてるけどそもそも介抱されなきゃ良かった話じゃん。
色々話すこと多すぎて時間(文字数)足りない。
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しらす(プロフ) - ちゅんさん» 素敵な作品と仰って頂けてこの作品を作って良かったです!!!ご愛読ありがとうございました!(o^^o) (2020年6月21日 23時) (レス) id: 4f75907372 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!素敵な作品ありがとうございました!! (2020年6月21日 15時) (レス) id: 91eeaf506e (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - 神威さん» 即……!?もう嬉しすぎてにやけ倒しました!!!頑張れます大好きですありがとうございます!! (2020年6月18日 22時) (レス) id: aaef6ecc2a (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - もう好きすぎて好きすぎて更新されたら即見にきてます!応援してます頑張って下さい! (2020年6月18日 22時) (レス) id: f6e7e20f63 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - kyoさん» 彼女には意地悪だったらいいなって思ってキャラちょっとだけ捏造しちゃったので好きって言っていただいて嬉しいです!!!ありがとうございます。更新がんばります! (2020年6月17日 16時) (レス) id: aaef6ecc2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:熊谷 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ohuro
作成日時:2020年5月29日 21時