立場的にまずいので角名くんと別れました【HQ】

20:麻婆豆腐 ページ20

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あんかけ麻婆豆腐を作った宮くんたちの班はとろりとして美味しいとか言って食べていた。それを見ていた周りの班の子たちが餡多めバージョンが気になって交換スタイルで食べさせて貰ってた。

ざまぁみろとか悪態付いてたけど
実際美味しそうだな……。


私も一口貰いに行こっと。




「とろってしてるのも美味しい……！」

「せやろ！？全部計算のうちや！」

「嘘つくなや。侑めちゃくちゃ慌ててたやん」




私の美味しいって言葉に喜ぶ宮くんと伸びた宮くんの鼻をへし折った銀島くん。
大変だね、彼と同じ班。銀島くんには特別にはなまるポイントあげるね。成績に影響ないけど。



みんなが食べ終わり片付けも終わった丁度良い所で予鈴が鳴った。じゃあまた来週ねって家庭科室を去っていく1組の子たちに挨拶をして、次の授業の準備に取り掛かった。







次の授業が始まる予鈴が鳴るや否や、2組の生徒たちが入ってくる。夏休みのデート以来の倫太郎の姿を見てちょっとだけ気持ちが昂る。

まあ隣のテンションの高い宮くんはあんまり会いたくなかったんだけど……。





「ええ匂いする」

「今日は麻婆豆腐だよ」

「………！」




夏に食べる熱々なもんは余計美味しいんやって嬉しそうに席に着く宮くん(銀)はさっきの宮くん(金)と違って然程倫太郎の彼女に興味がなくて助かった。





「あ、角名と同じ班やん」

「そうだね」

「そういえばお前の変な彼女って料理うまいん？」

「家庭科の先生になれるくらい上手いよ」

「それは羨ましいわ。A先生とどっちの方が料理上手いんかなあ？」

「さぁ？食べ比べたことないからわかんないや。まぁ一生比べられないけど」

「一生は言いすぎちゃう？」






…………ドコカラツッコメバイイデスカ？








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