人それぞれの妥協点 (1/3) ページ22
本編モブ男の浮気相手目線のお話。
※短編スピンオフ用に書いたのでややこしいですが、浮気相手の名前はA表記です。
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「あれぇ、どうしたの?今日彼女さんのとこ行くって言ってなかったっけ?」
「Aに会いたくなって断ってきた」
「そっ、まあ上がりなよ」
こんな素っ気なく返してるけど私の心の中はお花畑をスキップするくらい舞い上がってる。
彼には学生時代から付き合って彼女がいる。ちなみに私は浮気相手。彼女がいるって知らなかった〜とかの始まりじゃなくてそもそも知っててこの関係。
この立ち位置で数年我慢してきたんだからそろそろ本命にしてよ。……なんて思っていても言わない。ま、言わないんじゃなくて言えないんだけど。
「お腹空いてるよね?なんか食べる?」
「んーー、Aがいい」
なんて言ってベッドに連れて行かれる。
ほんと強引だよね、そんなところも好きだけど。
甘い甘いキスから始まるふたりだけの世界。
あの子ともキスはする?
どんな風にする?
私の方があの子より上手?
大好きな人にキスをされても、ちらつくのは彼の本命の彼女の存在。どんだけ身体を重ねても、どんだけ好きだと言われても2番目に満足なんてないんだよ。
わかってる?
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作者名:しらす x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 4時