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行きつけのお店の店主さん:3 ページ12

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私が彼の浮気を知ってても責めずに別れへんのは彼のことが好きやったから。
5年間も付き合ってるからって情もあるやろうけど私の元に帰ってきてくれるならちょっとした浮気はいいよってずっと我慢してきた。

(ちょっとじゃなさそうやけど。)


友達にも放し飼いにしてるだけ、なんて無駄にいい女ぶってたり。全然ぶれてもなかったけど。

そんなんやったから天罰が下ったんかな?











仕事が外回りからの直帰やった平日の夜。
彼の分と自分の料理を作りながらモブ男が家にくるのを待つ。19時に着くって言われてたけど20時を過ぎても全く連絡がつかない。

21時過ぎたらご飯食べたくないって何回も言ってるのに……。遅すぎる。もしかして寝てる?

痺れを切らした私はモブ男に電話をかけた。




「もしもし?モブ男?今どこに──……」



モブ男と電話が一瞬繋がったと思ったら一瞬女の甘い声が聴こえてきてプツリと切れた。
すぐさまモブ男から新着メッセージが入る。



“急用が入って行かれへん”



私の中で何かが崩れていく音がした。


え、まって、普通は折り返してきて言い訳するよね?今すぐ電話で謝ってくれたら許すのに……

なんて


何がちょっとした浮気やねん。がっつり寄りのしっかり浮気やんけ!!!まあわかってたけど。

彼のトークを開けて“別れよう”の文字を送る。すぐ既読にならへんのは行為中やから?



壊れた心をなんでもいいから修復したくて、
気がつけば、おにぎり宮に向かってた。




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作者名:しらす x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 4時

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