まさかあたしがモテるなんて！ (ページ8)

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ストーンズハウスページ8

目が覚めると、知らない天井でした。
『………え？？？？』
自室より、ふかふかのベッドでびっくりして固まってるとコンコンと控えめノックが響き。慌てて髪を手ぐしで整えてはいと返事をする。

「あ、起きました？」
顔をひょこっと出したのは高地くんだった。
『え、ま、まさかあたし高地くんの…』
「あ、違う違う。ここ俺らのYouTubeの撮影用の家。」
『て、ことはやっぱりあたし飲みすぎて眠ちゃったんですね。』
かぁっと顔に熱がこもるのを一瞬で感じ恥ずかしさに悶えそう。
「そうそう、あの後Aさんずっと眠ってしまって住所聞き出せないし、かと言って俺らの自宅に連れてく訳にも行かなかったから、近かった撮影場所に連れてきたんだよ。」
『ご迷惑おかけしてすみません』
「いいんだよ！全然。ただ食料とか置いてなかったから今ジェシーたちが買いに行ってくれてるんだ。」
『え、何から何までごめんなさい。』
「あ、いーのいーの。」
あたしが起き上がり、ベッドから出ると高地くんは笑顔でリビングまで案内するね。とドアを開けてくれた。

『すごく広いんですね。』
「うん、ここでかくれんぼした事あるし鬼ごっこもした事あるよ」
そう会話しながら階段をおりれば広いリビングに広いダイニングテーブル。

そこに、京本くんと松村くんが椅子1つ分空けて座っていた。

『おはようございます。昨日はご迷惑おかけしてすみません。』
「ううん、平気だよ。二日酔いとか大丈夫？」
にこやかに京本くんが聞いてくれた。
『大丈夫です。二日酔いより、なんというか…恥ずかしさのが…勝って。』
「ふぶっ…」
松村くんが口を抑え、噴き出した。
『あ、笑いましたね！笑いましたよね今！』
「だって、あんなに飲んでたのに…恥ずかしさで二日酔いどころじゃないって…」
肩を揺らして、笑う松村くんにあたしはむぅぅとした。

「ふふ…Aさん、頬膨らんでるよ。」
髙地くんに頬を指でつつかれてしまった。
『だって…松村くんが』
「ふぅん…丁寧に介抱した俺に文句あるんだ」
意地悪そうな笑顔であたしをみて言う松村くんに言葉がつまった。
『介抱…ありがとうございました。』
「気にしなくていいよ。」
座りなよ。そう言われて、松村くんの隣に座らせてもらった。