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北斗side
数時間後
『うぁーー…料理も美味しいれすねぇ…!』
運ばれてきた料理もそこそこにすっかりAさんは出来上がってしまっていた。
「Aさん、ちょっと大丈夫?」
高地もオロオロとし始め水?貰ってきた方がいいのかな?とかブツブツ言い出す始末。
『はいーなんかふわふわしてるんですけどー気分がいいですぅ』
Aさんはへにゃ〜んとした笑顔で料理を口に運んでいる。
……眠くなるだけじゃなかったの????
「Aちゃん酔っちゃうとこんな感じになるだーかーわい」
「樹、半径3m以内に絶対に入るな。」
Aさんの貞操守らないと。
「なぁんでよー北斗ぉー失礼な奴だなぁ」
「樹もちょっと出来上がってるよね!」
高地に任せるしかないか。
『松村くん…』
「はい?」
『ごめんなさい、すごく眠くなってきちゃいました。』
そういうやいなや、俺の肩にこてんと頭を乗せてきた。
「っ!?ちょっ!Aさん?」
『あたし、すごく嬉しかったんですよ皆さんのお仲間だなんて言われて嬉しくて…』
そのまま静かな寝息を立てて彼女は眠ってしまった。
「高地…」
「あちゃー寝ちゃったかー」
「北斗ずるい、俺が代わりたい!」
「樹だけはダメだ。」
「なんだよ高地!」
「こらこら、Aちゃんが起きちゃうでしょう。とりあえず北斗その体勢だとAちゃんがしんどいだろうから横にしてあげて。」
と京本に言われ、彼女の肩をそっと掴み高地が場所を作ってくれて座布団を枕にAさんを横にならさせた。
「そこは北斗の膝枕じゃないの?」
「どこの変質者だよ、彼女起きたらどうすんのさ気まず過ぎるでしょ。」
京本の馬鹿な提案を一蹴すると、じゃあ俺がしようかなぁ。と移動しようとしてくる。
「………」
ごめん、Aさん、俺も相当酔ってるのかも。
心の中で言い訳をしながら、彼女を起こさないように自分の膝に頭を乗せる。彼女は猫のように丸まってすぅすぅ寝息を立ててる。
「北斗役得すぎる。」
慎太郎が口を尖らせながら少し拗ねながらお酒を1口煽る。
「Aさん本当に覚えてないんだな。」
高地がぽつりと呟いた。
「ま、あの頃は彼女も新人だったしいっぱいいっぱいだったんでしょう。」
樹も覚えてたようだ。あの頃のことを。
「俺らを救ってくれたのにねぇ。当の本人は覚えてないとか」
何も知らない彼女はそのまま静かに眠り続けていた。
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こはく(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも更新がんばります! (1月24日 14時) (レス) id: e2e4d3041d (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います!続き楽しみに待ってます! (1月24日 12時) (レス) @page19 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ありがとうございます💦 (11月25日 14時) (レス) id: e2e4d3041d (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ/フラ外し忘れていますよ!💦 (11月25日 13時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはく | 作成日時:2023年9月27日 15時