まさかあたしがモテるなんて！ (ページ6)

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「何を考えてるか、大体想像はつくけどさ。」
あたしの呟きを聞き、口を開く松村くん。
「俺たちもオフモードなんだし、あなたが恐れ多いなんて思うことないよ。と、言うか仕事仲間なんだし。」
『仲間…。』
「違うの？」
『1番、そう思ってはくれないであろう松村くんにそう言われて、驚いてしまって。』
「失礼すぎない？」
『あ、違うんです。松村くん人見知りだと聞いてたので、意外と言いますか。』
「人見知りは…否定しないですけど。」
でも…と松村くんはまっすぐあたしの目を見て
「あなたも俺たちSixTONESを支えてくれている大事な人スタッフで仕事仲間です。」
『…っ』
「だから、その…身構える必要なんか無いって事だよ。」
照れくさそうに松村くんは目を逸らし、落ち着きのなさそうにおしぼりで手を拭いた。
『すごく嬉しいです。あたしには勿体ないくらいの言葉で…。』
まだ彼らとの仕事は半年しか経っていない。
まだまだお互いの事も知り尽くしてる訳でもない。
それでも1番言葉に出さなさそうな彼からのこんな言葉は嬉しいに決まってる。

「何1人で良いとこどりしてるんだよ。北斗」
「は？良いとこどりじゃないし。」
「北斗も言ってる事は俺ら皆本当に思ってるよ。」
高地くんも、優しい笑顔を向けてくれた。
そんな2人の温かい言葉が心に染みた。
「それにAさん。覚えてないのかな？」
『え？何が？』
「ビールきたから乾杯しよーぜ！」
ジェシーくんのハツラツとした声で高地くんが何を言いたかったのか聞けずじまいになってしまった。

ちらりと高地くんを見れば、目が合い困ったように眉を下げるだけだった。

「それじゃあ、お疲れっしたー！カンパーイ！」
「「「「「『乾杯/かんぱーーーい』」」」」」
みんなでビールのジョッキを合わせて、乾杯をした。

1口飲めば、疲れが飛んでいくような気分だった。
久しぶりにお酒を飲んだなぁ。

『美味しい。』
「おっ、Aちゃんいけるくちなんだね！」
森本くんがいいね飲みっぷり！とはしゃいでいる。
『あ、はい。弱いんであまり飲まないようにはしてるんですけど、お酒飲むこと自体は好きで。』
「そっかそっか、じゃあもう好きなだけ飲んでよ」
と田中くんもすごく機嫌が良さそう。
『いやぁ、あまり飲むとあたし寝ちゃって起きなくなっちゃうみたいなので、好きなだけは…』