まさかあたしがモテるなんて！ (ページ3)

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『素直じゃないとは？？』
｢ふふ、なんでもなーい｣
いたずらっぽく笑って京本くんもあたしの傍から去っていってしまった。
『？』
｢いつも騒がしくてごめんなさい。｣
最年長の髙地くんが苦笑いで謝ってくる。
『とんでもない。そんな謝ることはないですよ。』
｢そうかな？優しいんだね。｣
ニコッと笑う髙地くんにこちらもつられて笑ってしまう。
｢じゃあ俺も撮影準備行ってくるね。｣
『はい。』

6人のアイドル達のスタイリストになってから半年くらい。みんなあたしによく話しかけてくれて、会話もすごく
楽しい。

もともと好きだった仕事がもっと好きになる。

撮影が一旦休憩になり、6人ともまたこちらに来てくれる。

｢Aちゃん！俺どうだった！きまってたでしょ！｣
無邪気な笑顔で1番に走りよってくれるのは森本くんだった。
『今日も素敵でしたよ』
「ありがと！」
「Aちゃーん！俺は？俺は？」
『ジェシーくんも素敵でした』
「だよね！HAHAー！」
「ま、1番決まってたのは俺、だけどね！」
『あー、えと。は、い？』
「なんで、俺にはドライなの！？」
「樹はグイグイいきすぎなんだよ。Aちゃん困っちゃってるよ」
ね？と首を傾げる仕草もさまになる京本くんはホントに王子様みたい。
「みんなAさんに迫りすぎ、困らせるなよ」
「そうそう、お仕事の邪魔になるなよー」
後ろの方で髙地くんと松村くんもわいわいとしてる4人を保護者的な位置で見守ってる。
『いえ、楽しいですしあたしも嬉しいです。皆さんとても素敵で輝いてました！』
そういうとみんな嬉しそうに笑ってくれた。

「Aちゃんこの後暇？みんなでご飯行かない？」
田中くんがそう提案すると、みんな揃って行こう！
と一気に盛り上がる。
『いいんですか？食事誘っていただいて。』
「もちろん！もっとAちゃんと仲良くなりたいんだよ、俺ら！」
なっ！と田中くんが言うとみんなそれに頷いてくれる。
『じゃあ、お言葉に甘えて。』
そう答えるとジェシーくんと田中くんがスマホを取り出してここ？いやあそこでよくない？と、2人でお店探しをしてくれた。

「お疲れ様です。」
ピタリと横に立ってきたのは松村くん。疲れを感じさせないクールな表情で声をかけてきてくれる。
『お疲れ様です』
「食事来るんですね。」
『はい。あ、ご迷惑…ですか？』
「そんなことは言ってない。」