まさかあたしがモテるなんて！ (ページ2)

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今日も一日お疲れ様です。ページ2

｢｢｢｢｢｢おはようございます!!!!｣｣｣｣｣｣
スタジオに、6人の声が響き渡る。
今をときめくアイドル、SixTONESの方々だ。

『衣装こちらに用意してます！こちらにお願いします！』
私の仕事はそんな6人に似合う衣装を用意すること。

｢Aちゃん！おはよ！｣
うぇぇいとハイタッチとみせかけてジャーンと手を広げただけというボケを披露するジェシーくん
｢ジェシーまたそんな分かりずらいボケをする｣
そんなジェシーくんを呆れた顔で見るのは高地くん。
｢Aちゃん、今日も可愛い！｣
そんな軽口を叩くのは田中くん。いつも、聞き流している。
｢……(ぺこっ)｣
会釈だけの松村くん。彼は人見知りらしい。
｢Aちゃん見てみて新しいピアス可愛いっしょ｣
無邪気に新しいピアスを見せてくれるのは森本くん。
｢Aちゃん、今日もよろしくね。｣
上品に挨拶してくれたのは京本くん。

『はい、今日もよろしくお願いしますね』

今日も6人6色とても個性的な6人とのお仕事の始まりだ。

昔から洋服が好きで、綺麗に着飾る人を間近で見たい。
そんな気持ちからこの世界へ入った。

あたしが選んだ服でカメラに立つステージに立つ。
キラキラと輝く人たちをみるのがあたしは好きだ。

｢ねぇねぇ、Aちゃん。今度さなにわ男子の曲に乱入しようと思ってるんだけどさ。｣
『乱入するんですか？』
｢なにわ男子みたいな衣装用意してくれない？｣
お願い！と手を合わせる田中くんにあたしはんーと悩ませる。
｢SixTONESのみなさんがなにわ男子さんのような衣装？イメージ湧かないですね｣
｢まぁ、俺たちキラキラアイドルじゃないしねぇ｣
ガハハ！と豪快な笑い声をあげてジェシーくんが笑う。
『んーでも探すのは面白そうなので頑張って用意しますね』
｢頼んます。｣
｢Aさん。｣
『はい、松村くん』
珍しいな。と思いながら彼の傍による。
｢ネクタイが上手くいかなくて…手伝ってもらえませんか？｣
『あーはい。じゃあちょっと失礼しますねー』
ネクタイを素早く結んで、顔を上げるとあたしをじっと見つめる松村くんと視線が合った。
『？？？松村くん？』
｢……ありがと｣
手短にお礼を言って、すっと離れてメンバーの近くに行ってしまった。
｢北斗も素直じゃないよね。｣
あたしの隣に立ちながら京本くんが呟いた。