Part52 ページ5
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――どうやらその時クラスメイトに絡んでいたのは3年の先輩でこの学校の頭を張っていた不良だったらしく、そんな先輩を沈めてしまったあたしは、その先輩に取って代わって全校で一番恐れられる存在になってしまった。
教師さえもあたしを恐れる始末。
元からキッツイ顔立ちだったのもあって、誰も近寄ろうとしなくなった。
どうせ授業なんて教科書の内容をなぞっていくつまらないものだろうし、あたしが無理に授業に出ていく意味もないしであたしはどんどん学校をサボるようになった。
『大切な人を守れるために、って身につけたのにな...』
今はもういない爺ちゃんにそう叩き込まれた数々の体術を、あたしは人を傷つけるために使っていいのか。
あたしが先輩を沈めてからというもの、他校の人間が何回も喧嘩をふっかけてくる。
出来る限り手加減して短時間で無力化させてはいるものの、爺ちゃんに教えられた使い方じゃない。
こんなあたしなんて、消えてなくなってしまえばいいんだ。
人を傷つける、あたしなんて。
そんな時に、あたしは本に出会ったんだ。
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赤羽愛松(プロフ) - なななさん» ひぇ、有り難きお言葉です〜!!(土下座)遅筆ながらも頑張って行きますのでよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年6月28日 22時) (レス) id: cd7c587832 (このIDを非表示/違反報告)
ななな - テスト前なのに面白くて一気読みしてたら親に怒られました。←更新頑張ってください! (2017年6月28日 21時) (レス) id: 386da7e4eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤羽愛松 | 作成日時:2017年5月30日 0時