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人生の先輩と、経験値高いきみ。 ページ6

「先生、こちらを拝見していただきたいのですが。」
そこには三代目王子、もとい奏くんの姿。
小脇に抱えられた書類は、”王子活動”に関する何かだろう。

「僕が拝見していいものなのかい?」
「ええ、理事長が先生に。と。」


なんでかなあ、嫌な予感がほんのり。
僕は”王子”になんて何も興味がないのに。
そんな肩書きがあったって、僕が何か報われる訳でもないのに。

「先生は、”王子”を。避けられてらっしゃいますよね。」
今度は誠一郎くんから。
質問ではなく、照らし合わせのような言葉。



「たしかに、そうかも知れないね。」

あらかた、書類には不備がなかった。
そして、僕がこれ以上関わる必要性も感じなかった。

「だから、今後のことは理事長に押し付けてください。」
気づいてるんでしょう、奏くんも。
誠一郎くんも。
元くんも。


「人には向き不向きがあるんです。」
人に構ってるくらいなら、奏くん。
自分の恋をちゃんと育みなさいってば。

正解を教えてよ。→←野生の勘は鋭すぎる。



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作者名:シラハマ00 | 作成日時:2020年4月29日 2時

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