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届け届け届け!!! ページ8

とはいえ、多勢に無勢だ。
右からも左からも殴られるのだ。

ジェットコースターかよ!
なんて愚痴は誰にも届かないけど、
そんな思いを抱きながら、拳を手に駆け巡る。

それぞれが特技を生かして、
一人ずつ、あるいは大人数を。
確実になぎ倒していく。



確かに敵だった僕たちは、いつの間にか掛け声をしながら。
いつの間にか協力して。

あるいは、
「自分の獲物をとるな。」
なんてバカみたいなことを言いながらも。

アホみたいな人数いる敵を削っていた時だった。


えらい強い、派手な連中が目立つ。
…確か、マイティとか言ったっけ。
湾岸の強い連中だ、話には伺ってた。

だけども、それにしたって…。

そう思うように、他のチームの下っ端がやられていく。
ある者はコンテナの上から落とされ。
ある者は、瓦礫の隅に追いやられる。

キリがない、そう嘆き始めた瞬間。
鳴り響く轟音は、バイクの音。



雨宮兄弟。

話には聞いてたけど、まるでヒーローみたいな登場の仕方。
だけど俺らが奥に進むにはちょうどいい"キッカケ"だ。

テッツに声をかけられて。
チハルとともに、みんなの背中を追いかける。
目的の人物は。
きっとそこにいるんでしょう?

ねえ、コブラ。


痛みを抱えながら、クラブの前にたどり着いたと思ったら。
現れるのはマイティ。
タイプの違う、顔のいい男が二人とおせんぼ。

だけど。
かまってる暇はない…!

ヤマトの掛け声とともに。
また走り出す。
敵をなぎ倒すために、走っては殴り。殴られては走る。


「A!」
テッツに声をかけられて、振り返ったところ。
敵の攻撃を避けたことに気づく。

「ありがと、う!!」
そんな雑魚を思いっきり、僕の中でのありったけの力を振り絞って。
殴りながら、お礼をいう。

そうやって、周りを見てくれてくれるところ。
信用してるよ。



きっと、コブラとヤマトは。
こんな雑魚にかまってる暇だってないのだ。
ダンはそれをわかってて、二人に思いを告げた。

僕は何も言わなかった、だけど。

二人なら大丈夫だって、僕は知ってるから。
思いを、届けてきてよ。
僕やチハルのように、大事な人を助けてきて。

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作者名:シラハマ | 作成日時:2019年4月5日 5時

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