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崩れる ページ23

僕らの行動の裏で、おのおのの頭たちがどうしていたのか。
胸中に何を持ち得るのか。
当人でければ、現場にいた目撃者でもないため。
なんとも絶妙な感じなんだけど。

あちこちの地区がやられてる、とか。
あまり良くない状況が、続いてるとか。
うちも内部分裂に近しい状況、とか。

うちでいうなら、
"守りたいものを選べ"
という、なんとも苦痛に近しい選択に迫られていて。


そこにきての、"協定"という話。
"自分たちだけで危ういのに、相手をかまっていられるか。"
そう文句を垂れたいような、全てが義理ではどうにも出来ないのだ。
という、ダンたちの現実的な訴えと。

詳細は分からないけれど。
"解決する"という確証をもつ、うちの総長との対立が激しい。

イトカンは毎日がぴりぴりしている。
迎えに来てくれるチハルもよく口を閉ざすようになった。
あるいは、僕が話さなくなってしまったのか。



九龍の勢いのせいか、最近バイト先にもハヤトは姿を見せず。
それでいいのか疑問になるけど、
店長も時々席を外すことが増えた気がする。

…ああ、誰がいつ。
人に頼ってはいけないって言ったんだろう。
男の意地なのかなんなのか、僕には、弱い僕にはよくわからない。

だけど、キジーからきたメッセージに。
何を思ったんだか、コーからきたメッセージにも。
僕は胸騒ぎがした。


「今日は臨時休業だから、」
急にごめんね、
そう笑う店長にも、ハヤトにも。

空気の悪いイトカンにも。
全部が全部嫌な予感しかしない僕。

…ああほら、的中しちゃったじゃんか。
みんな"自分勝手"に、何も言わない。
ダンもテッツもチハルも、この場を去ってしまう。
僕はもう、ノボルの時のように。あんな思いを、したくはないのに。



コブラが信じてることは、僕はわかったよ。
その言葉を聞いたから、わかったよ?

だけどそれなら、それなら。
僕はどうするのが正解なの?

弱くても喧嘩をしに行った方が正解なの?
弱いからこそ、ここで待っている方が正解?
情報を手に入れてしまったからこそ訪れた迷路に。


僕はその視界が正常じゃないような錯覚に陥る。
そんなこと、ないのだけれど。

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作者名:シラハマ | 作成日時:2019年4月5日 5時

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