山王商店街の住人、だった。 (ページ8)

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おつかいページ8

そんな昔話を思い出しながら、通常運営をしつつ。
僕は店長に呼び止められた。

…きょうは、まだ、大丈夫、のはず。

一体全体なんなんだろう?
でも、顔は怒ってない…。
ん? メモ帳…?

「どうしたんですか?」
何かやらかしてましたか?と、やや言葉に不安の意味を含めて。
僕は店長に問う。

すると、あまりに不安そうにしてたのか。
すぐに店長はいつも通りの優しい笑顔で、
「違うよ? ただちょっとおつかいをね?」
お願い。

そう言われて渡されたメモ帳には、
おそらくケーキ類を作るのであろう材料。
それからその材料が売ってるお店の一覧。

…あ、山王って。
てかこれ、ラスカルだっけ? あそこ繁華街じゃ?
「なるほど、そういうことですか?」
「うーん、俺が行った方がいいんだろうけど。何せ地の利があるじゃない?」
「あるにはありますね…。」
「噂はもちろん知ってるし、いろいろ巡らせちゃうことになって申し訳ないんだけど…」
「山王出身ですけど、別にメンバーでもなんでもないですし。」

たぶん、大丈夫です。
ハヤトも心配しすぎ、それこぼれるよ?

…うん、これがあかんかった。(ダン風←)

絶賛、真っ白い格好の皆様に囲まれております。
なぜじゃ…
思いっきり買い物袋持ってるから、買い物客ってわからない?

こういう人たちの感覚は、やっぱりわからない…。
だからってこれ、逃げて勝てる気もしない。
生物持ってるから、じっともしていられないのに。

「…あなたたち、何をやっているんですか?」
髪を撫で付けた、喋り方はものすごく丁寧なのに。
圧力しか感じないその人は、

まるで親の仇のように僕を見つめた。