【男主】スクエア史上最高のイケメンは重度の男好き【コロイカ】

第２３話「ツンデレ的苦悩」 ページ24

【ライダー視点】
〜試合が始まる数分前〜


スカル「この時間だと、ナワバリはモンガラキャンプ場と海女美術大学でやってるな」

マスク「アーミーがAの足引っ張らないといいけど〜」

『……』


この四人でAのナワバリを見に行くことになったが、なんか気分がモヤモヤすんな…。正直乗り気じゃない。


スカル「…ライダー？」

メガネ「どうかした？」

『いや、なんでもねぇ』


別に、アーミーと一緒にいるのが癪に障るとか。そういうのじゃない…はずだ。


『ん？なんだ…？』


いざモンガラに向かおうとしたとき、俺のイカホが鳴る。ナイトビジョンからのメールだ。


―――
ナイトビジョンチームのみんなでナワバリに行かない?
ライダー行くぞ
―――


『悪い。俺ちょっと用事が出来た』

スカル「そうか」

マスク「じゃ、俺らはモンガラに行くから〜」

メガネ「またね」

『おう』


三人とその場で別れを告げて、俺はロビーに向かう。そこには既にチームの全員が揃っていた。


ナイトビジョン「あ、ライダー！」

スゲ「こっちだ」

ブレザー「待ってたよー！」

『早いな』

ナイトビジョン「まぁ、偶然三人揃っちゃって、じゃあライダーも誘おうってことになったんだ」

『なるほどな』


もしかしたらAとマッチングするかもしれないな…なんて思ってた矢先に、ブレザーが思わぬことを言った。


ブレザー「え！？相手にいるのってAじゃない！？」

『はぁッ！？』


思わず声を荒げてしまった。いやいや、まさかとは思ってたが、本当にAと…？


ナイトビジョン「ブレザーちゃん、ライダー、知ってるの？」

ブレザー「知ってるも何も、「スクエア史上最高のイケメン」って有名なんだから！生で見られるの嬉しい…！」

『…ちょっとした知人だ』

スゲ「聞いたことあるな。犯罪レベルで整った顔立ちをしてるとか」

『それもはや褒めてないだろ…』


冷静を装って返答をするが、心が落ち着かねぇ。なんかすっげぇバクバクする…。


ナイトビジョン「あ、始まるみたい」

ブレザー「行こッ！みんな」

スゲ「ああ」

『おうよ』


これが一体なんなのか、まだ俺には分からねぇ。あいつのこと、別に好きって訳じゃない。


―――
【A視点】


『アーマーで防御しようって魂胆ね？』


用意周到なところもいいね。って思ってたけど、まだタイマンは終わらない。


ライダー「おらぁ！」

『！』



続く

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