白豚だって恋をする。【爆豪勝己】 (ページ5)

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友達になった愛洲さん。

ちょっと違和感があったけど、今日それが判明した。

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「しーらーえーさんっ!」

「何?」

「呼んでみただけっ!!」

私はもっとこう、友達ができたら楽しいものだと思っていた。

だけど、現実は甘くない。

「白絵ってあのデブ?」

「まさかあいつもイケメン好きとか?」

「いや二次元で妄想膨らませてる系でしょ」

この悪口の三連チャン。

愛洲さんと友達(?)になってから、そういう陰口を言われることが格段に増えた。

(でも、愛洲さんって不思議な子だよなぁ……)

「あのー、白絵サン?」

「?はい」

「あんまりあのコと仲良くしない方がいいかもよ」

あっ、これは初めてだ。

理由を一応聞いてみると、その子は言葉を少し濁らせた。

「いや、その…愛洲さんって前、「ちょっと!!私の白絵さんを取らないでよっ!!」」

「……愛洲さん」

ツインテールを揺らして怒る彼女を見て、私は少し疑問に思う。

どうして彼女は女子の友達……しかも、私みたいなデブと友達になろうとしたんだろう。

だが、それを知っているようなさっきの女子に話しかけようとするも、愛洲さんに止められてしまい真相は掴めぬまま。

「白絵さんっ、あの子の言うことは聞いちゃダメだよっ!!」

そんな無茶な。

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だけど放課後。

私が一人で帰ろうとすると、下駄箱に一通の手紙が入っていた。

「白絵さんへ

愛洲さんは貴方のことを友達とは思っていません。

あの子は自分より可愛くない子を隣に置いて、自分を可愛く見せようとしています。

最低なんです。

だから、もし何かされたら遠慮せずに言ってください。

その時は女子一同、あの子に日頃の恨みをぶつけに行くんで」

この日、私は女子のよく分からない優しさと隠れた陰湿さを知ってしまった。

でもこんなデブに手紙を書いてくれた子は、優しい心の持ち主だと信じていたい。

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彼女は私を友達とは思ってないらしい。

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