白豚だって恋をする。【爆豪勝己】 (ページ4)

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私に初めてできた友達。

可愛いけど、少し女子からは嫌われていた。

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「あのっ、爆豪くんよかったら勉強教えてくれないかなぁ…?」

「何あれぶりっ子?キモッ」

「早速イケメンに食いついたか」

そう陰口を叩かれるのは、愛洲瑠李(あいするり)さん。

桃色の髪を耳の上でツインテールにした、小柄で可愛らしい子。

だけど全然女子とは喋らず、ずっと男子といるためあまり女子ウケはよくない。

「他当たれ」

「でも爆豪くんが一番頭良いしぃ……」

「言ったれ爆豪!!」

「あの女を振り払ってやれ!!」

小声でそう呟く彼女たちの声を聞きながら、私も彼がどう返すのか気になって見ていた。

すると、ぽりぽりと首の後ろを掻いて愛洲さんをひと睨み。

「他当たれって言ってんだろクソ女」

「きゃー爆豪抱いてー!!」

「やばい…今の言葉めっちゃトキめいた……」

愛洲さんは少し涙目になって俯いたが、こちらの女子は大興奮。

胸に手を抑えながら爆豪にグッドを送っていて、かなり上機嫌の様子。

(そんなにあの子が嫌いか……)

「っ絶対に爆豪くんと友達になってやる!!」

「は?」

「「は?」」

いきなり意味不明なことを言い出した彼女は、教室を出て行ってしまった。

これには女子も爆豪も呆れ顔。

もはや考えることを放棄したようにも見える。

(ま、あの子とは関わんないでおこ)

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「あのっ、白絵さん…私と友達になってくれないかなぁ……?」

なぜこっちへ来た

目の前にはウルウルとお願いしてくる愛洲さんが見える。

あれ、幻覚かなって思って二度見したけど変わらなかった。

「…何で私なの?」

「だって白絵さんぽっちゃりしてて可愛いし!!それにっ、私の悪口とか言わないでしょ?」

あっはは、この言葉には私もカチンと来た。

ぽっちゃり＝デブ

悪口を言わない＝言う友達がいない

「……そっか」

でもそれを跳ね返す勇気は私には無いんです。

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ちなみに私も仲良くなれる気がしない。

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