白豚だって恋をする。【爆豪勝己】 (ページ12)

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今日、TV局にオールマイトがいた。

爆豪くんは嬉しそうだったけど、憎むような目で見る人もいた。

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「では、今回はNo.1ヒーローのオールマイトの日常に密着してみようと思います!!」

「いやー照れるね」

後頭部を掻きながら答えるオールマイトを見て、爆豪くんが目を輝かせる。

分かりにくいけど、ほんの少しだけ口角が上がっているからきっと嬉しいんだろう。

「ちなみに、オールマイトはどんなものを食べますか?」

「それは勿論、オールマイト風味のアイスに決まっているだろう!!」

「あの、それは共喰いで合ってます…?」

「違う!!断じて違うから!!」

そんな司会者との掛け合いに、客席からドッと笑いが起こる。

ふと視線を外すと、TV局の人たちがいつもより柔らかい爆豪くんを見てヒソヒソと話し出した。

「あの子、かなりイケメンじゃない!?モデルでもやってるのかしら」

「いや、やってないらしいですよ。体つきも良いし、売れると思うんですがねぇ」

「勧誘でもしてみる?」

そんな話を聞いて、心の中で爆豪くんをまたもや尊敬する。

(イケメンって、いいなぁ……)

すると、司会者の人がエンデヴァーのことについて話し始めた。

「仲の良いヒーローはいますか?No.2ヒーローのエンデヴァーとかは…」

「いや、残念ながら会う機会が無くってね。お茶でも一緒に誘ってみたいんだが」

「大の男が二人でお茶会ですか……」

その言葉にまたもや客席から笑いが起こるが、その中で一人、一際目を引く人がいた。

一緒に笑うこともなく、スクリーンに映ったエンデヴァーを憎むような目で見ている人。

それこそ、マグロの擬人化みたいな感じ。

顔にはベットリと血がついて…あ、あれ火傷の跡か。分かんね。

まあとにかく?超レアもの的なオーラを醸し出してるイケメンがエンデヴァーを憎むってさ。

何かこう、迫力あるよねって話ですよ。
(カッコいいのは前提で)

「エンデヴァーとオールマイトのお茶会、是非見てみたいですね!!」

「その時は呼ぶよ」

困り顔になった司会者を見て、爆豪くんとそのイケメンは小さく笑みを溢した。

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エンデヴァーを。

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