story.57 ページ9
「えー…そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが三十日間一ヶ月休める道理はない。」
担任である相澤は、手元の資料を眺めながら自身が受け持つ学級に淡々と言い放つ。
そんな彼の言葉に生徒達はざわめき出す。
「まさか…」
そんなざわめきは気にも留めずに、相澤は尚も淡々と言葉を続ける。
「夏休み林間合宿をやるぞ」
「知ってたよやったー！！！」
相澤が何も言わないのをいいことに、生徒達はわいわいと騒ぎ始める。
最も、一部のものだけだが。
「肝試そー！」
「風呂！！」
「花火」
「風呂！！」
「カレーだな…！」
「行水！！」
一人、物凄い顔をして風呂だの行水だの叫ぶ性 欲の権化がいるが、相澤はそれさえも意に介さない。
「ただし」
相澤が言葉を発し、生徒達落ち着きを取り戻す。
次の彼の言葉を待ち、相澤を見つめた。
「その前の期末テストで合格点に満たなかったやつは…学校で補修地獄だ」
「みんな頑張ろーぜ！！」
一部、必死の形相で叫ぶ者達。
下らないだのと呟き冷め切った態度をする者。
「私、こういうのって無かったから結構楽しみだなあ」
Aは、純粋に林間合宿を楽しみにしていた。
「そういうわけで、頑張ってね」
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帰り道、最早恒例となった顔ぶれで学舎を出る。
「林間合宿、私結構楽しみだなあ」
「Aちゃんも、こーいうのわくわくする方？」
「うん！皆と寝食共に、ってなんかわくわくするよね。」
楽しそうに麗日と歩くAを、少し後ろで眺めている者がいる。
「轟くん顔怖いよ麗日さんにまで嫉妬しないで」
「…緑谷」
「うわっ、轟くん顔が怖いぞ」
無論、飯田と緑谷、そして轟である。
何だかんだでAや麗日も含め、昼食、下校も共にしているこの三人。
体育祭、職場体験等を経て、お互いに何だかすっきりした関係を保っていた。
「焦凍くん達はどう？」
くるりと振り返り轟に投げかけた質問に、男子三人はきょとんとする。
「林間合宿！」
麗日のその言葉で、男子三人は質問の真意を把握し、各々答えていく。
「僕は結構楽しみだなあ」
「うむ、俺もだ」
「俺は別に…まあ…Aがいるなら」
(うわーだだ甘だ)
(重村さん最強説…)
「テスト、頑張ろうね」
そんな会話を交わした六月の半ば頃。
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今更だけど体育祭後にしちゃって少し後悔。
でも出会いが病室だしね…仕方ない。
そして時系列が破茶滅茶になっている…すいません
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ほのか - 初めまして。とても面白かったです。長らく更新されてなくて寂しいですが、気長に待ってます！！ (2017年10月29日 21時) (
レス) id: 3427580561 (このIDを非表示/違反報告)
橘いおり(プロフ) - とても面白かったです！更新待ってます！ (2017年9月30日 1時) (レス) id: 1b6221fb6d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 物部さん» 初めまして。ありがとうございます。少しずつですが頑張りたいです。 (2017年1月13日 17時) (レス) id: 213000a954 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - +*Aki ♯μ’sic forever♪♪♪さん» ありがとうございます。その後の模試でB判定になっちゃったんですけどね笑 少しずつですが頑張ります。 (2017年1月13日 17時) (レス) id: 213000a954 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - ゆっきーさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年1月13日 17時) (レス) id: 213000a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桔梗 | 作成日時：2016年6月19日 22時
