story.53 ページ3
「Aちゃんおはよう。…あら？可愛いわね、そのキーホルダー。」
朝、学校に登校してきた梅雨ちゃんと挨拶を交わす。
「おはよう。…可愛いでしょ？ありがとう。」
そう言って鞄を見下ろすと、揺れる赤いうさぎのキーホルダー。
焦凍くんが驚いたように固まって何も言わないので、少し女の子らしすぎたか、と不安になった。
しかし、その後少し嬉しそうに一緒に持とうと言ってくれたので、不安は吹き飛んだ。
教室までの道のりを梅雨ちゃんと他愛もない話をして歩く。
こうやって学校に通えるのも、全部全部、彩葉さんのおかげだ。
今度また、遊びに行ってみようか。
教室に入り、既に来ていたクラスメイト達と挨拶を交わしながら自分の席につく。
「Aちゃん、おはようー」
「お茶子ちゃん、おはよう」
「本題に入るんやけど！どうだった？」
お茶子ちゃんは手頃な椅子に腰掛け、ずいっと身を乗り出してくる。
来ると思ってたよお茶子ちゃん。
そんなことより今日も可愛いね。
「……えっと、ちゃんと誘えた、よ？」
「で、どうだった！轟くんの反応！」
「…承諾してくれたかどうかは聞かないんだね…」
するとお茶子ちゃんは、訳が分からないといった表情で首を傾げた。
可愛い子だけが似合うやつだね…羨ましい…。
「だって轟くん、Aちゃんにベタ甘だし。」
「そーだぜ！轟吃驚するぐらい重村のこと好きだもんなあ」
お茶子ちゃんの言葉を受けて、切島くんがけたけたと面白そうに笑う。
ええ、何か、…えぇー…
「チッ……んな舐めプ野郎の何処がいーんだよ」
ぱっと振り返ると、そこには忌々しげに舌打ちする、爆破の人。
確か名前は…
「…爆豪勝己くん？」
「あ？んだよ」
「…いや、呼んでみただけです」
「ざけんなクソが」
要件もねえのに呼ぶな重力女、と初めて話したのになかなかに尖ったお方だ。
「まーまー爆豪、重村さんかわいーから轟に嫉妬してんだよなー、わかるぜー」
「は？ちげえわアホ面黙ってろ」
上鳴くんは相変わらずの通常運転である。
なんで今の言動でそうなったのかな…。
-----
私は気づいた。
早くも53話目のこの作品に、爆豪くんがまるで一度も出てこなかったことに…。(クズ)
出てこないキャラがいっぱいいます。
鉄哲の方が先に出てきたぜ爆豪くん…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほのか - 初めまして。とても面白かったです。長らく更新されてなくて寂しいですが、気長に待ってます！！ (2017年10月29日 21時) (
レス) id: 3427580561 (このIDを非表示/違反報告)
橘いおり(プロフ) - とても面白かったです！更新待ってます！ (2017年9月30日 1時) (レス) id: 1b6221fb6d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 物部さん» 初めまして。ありがとうございます。少しずつですが頑張りたいです。 (2017年1月13日 17時) (レス) id: 213000a954 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - +*Aki ♯μ’sic forever♪♪♪さん» ありがとうございます。その後の模試でB判定になっちゃったんですけどね笑 少しずつですが頑張ります。 (2017年1月13日 17時) (レス) id: 213000a954 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - ゆっきーさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年1月13日 17時) (レス) id: 213000a954 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桔梗 | 作成日時：2016年6月19日 22時
